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2014年10月26日日曜日

「小さな心から抜け出す お坊さんの1日1分説法」 読了 --6人のお坊さんの印象に残る教え。追い込まれたり気分が乗らない時にどうぞ!


「小さな心から抜け出す お坊さんの1日1分説法」を読了しました(私が読んだ書籍はこちら)。
6名のお坊さんが日々の生き方について、いろいろな目線・観点から解決策のヒントをくれます。
悩みがあるときや精神的に疲れてしまった時に手にとってみると、なにかしら前向きな答えが見つかるような気がする、良書です。

この本を読んで2つの気づきがありました。
一つ目は、デール・カーネギーの良書である「道は開ける」と内容が重なっているものが多い点。
二つ目は、仏教の経典に出てくる言葉をきちんと解釈してくれる点です。

デール・カーネギーの道は開けるについては、私は10年ほど前に手にとってからあまりにも感動したので、それ以降悩んでいる後輩や部下を見つけるとプレゼントをしてきました。合計で5冊以上も購入しています。ヽ(^o^)丿
道は開けるには、「過去と未来への扉を閉じて、今を一生懸命生きよう」という教えがありますが、今回の「小さな心から抜け出す お坊さんの1日1分説法」にも同様なことが書かれていました。西洋でも東洋でも、人生訓はかわらないのですね。

二つ目は、仏教の言葉についてです。
私の家は曹洞宗なので、お盆などでは「摩訶般若波羅蜜多心経」を目にすることが多いです。
しかし、これまでその中の言葉の意味を深く考えてこなかったのですが、今回の本で一部意味を知ることができました。
仏教用語の例として、以下のものが出てきます。
知らないことが多く、非常に勉強になりました。(^_^)
  • 慢 → 自尊心が強い状態で煩悩。仏教のものの見方でも、非常に恐ろしいこと、だそうです。
  • 我慢 → 自分を高く見て他人を軽視する心
  • 無明 → 最も愚かなこと。何もかもがわかっていると思い込み、その思い込みが真実を隠してしまうこと
  • 眼・耳・鼻・舌・身・意 → 人間の感覚器官で、六根という。
  • 色・声・香・味・触・法 → 人間の心を穢すもの。六塵という。
  • 108つの煩悩 → 六根に良い・悪い・どちらでもないの3種類をかけた18、六塵に苦しい・楽しい・どちらでもないの3種類をかけた18、合わせて36に、過去・現在・未来の3つの世界を掛けあわせた36×3=108が煩悩だそうです。年末に鐘をたたく数ですね。
  • 貪・瞋・癡 → 三毒煩悩で、それぞれ貪りの心。怒りの心。無知の状態。
  • 8つの苦しみ → 生老病死の4つに、愛別離苦、怨憎会苦、求不得苦、五蘊盛苦を足した8つの苦しみ。四苦八苦。
  • 愛別離苦 → 家族や親しい人々とお別れしなければいけない苦しみ
  • 怨憎会苦 → 憎々しい会いたくない人とも会わなければならない苦しみ
  • 求不得苦 → 求めるものが得られない苦しみ
  • 五蘊盛苦 → 人間の肉体や精神が盛んに作用し際限がない苦しみ
  • 3つの御布施 → 法施、財施、無畏施
  • 法施 → お坊さんが法を説いて真実を悟らせる
  • 財施 → お金や物などの財を施す
  • 無畏施 → 人々の不安や恐怖を取り除く
  • 無罪の七施 → 眼施、和顔施、愛語施、身施、心施、床座施、房舎施
  • 眼施 → 優しい眼差しで相手と接する施し
  • 和顔施 → 穏やかな表情で相手と接する施し
  • 愛語施 → 思いやりのある言葉を相手に投げかける施し
  • 身施 → 自分の体を使って奉仕する施し
  • 心施 → 思いやりの心を持つ施し
  • 床座施 → 座席を譲ってあげる施し
  • 房舎施 → 雨露を凌ぐ場所を提供してあげる施し
  • 六道輪廻 → 地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天を生まれ変わること
  • 十悪 → 殺生・偸盗・邪淫・妄語・綺語・悪口・両舌・貪欲・瞋恚・愚痴
  • 殺生 → 生き物の命を奪うこと
  • 偸盗 → 人のものを盗むこと
  • 邪淫 → 邪な性行為をすること
  • 妄語 → 嘘をつくこと
  • 綺語 → 大げさに飾り立てて表現すること
  • 悪口 → 悪口を言うこと
  • 両舌 → 二枚舌を使うこと
  • 貪欲 → 際限なく貪り欲しがること
  • 瞋恚 → 怒り憤ること
  • 愚痴 → 心理を知らず愚かであること
  • 身口意の三業 → 「身」は殺生・偸盗・邪淫を生み出す。「口」は妄語・綺語・悪口・両舌を生み出す。「意」は貪欲・瞋恚・愚痴を生み出す。
  • 正見 → 物事をありのままに見ること
  • 一期 → 人間が生まれてから死ぬまでの間。一生。
  • 一会 → 会合や仏教の法要法会
  • 五観の偈 → 主に禅宗において食事の前に唱えられる偈文。一 計功多少 量彼来処 : 功の多少を計り彼(か)の来処(らいしょ)を量(はか)る。二 忖己德行 全缺應供 : 己が徳行(とくぎょう)の全欠を[と]忖(はか)って供(く)に応ず。三 防心離過 貪等為宗 : 心を防ぎ過(とが)を離るることは貪等(とんとう)を宗(しゅう)とす。四 正事良薬 為療形枯 : 正に良薬を事とすることは形枯(ぎょうこ)を療(りょう)ぜんが為なり。五 為成道業 因受此食 : 成道(じょうどう)の為の故に今この食(じき)を受く。
  • 諸法無我 → すべてのものは移り変わり、永遠に変わらない実体(我)はないこと
  • 自業自得 →自分の行いが自分の未来を作っていくこと
  • 縁起 → すべての事柄が様々な条件が互いに縁り合って起こっていること
  • 一切皆苦 → あらゆることは皆、そもそも自分の思うようにはならないこと
最後に、般若心経を。

仏説・摩訶般若波羅蜜多心経
観自在菩薩行深般若波羅蜜多時、照見五蘊皆空、度一切苦厄
舎利子。
色不異空、空不異色、色即是空、空即是色。
受・想・行・識亦復如是。
舎利子。
是諸法空相、不生不滅、不垢不浄、不増不減。
是故空中、無色、無受・想・行・識、無眼・耳・鼻・舌・身・意、無色・声・香・味・触・法
無眼界、乃至、無意識界。
無明・亦無無明尽、乃至、無老死、亦無老死尽。
無苦・集・滅・道。
無智亦無得。
以無所得故、菩提薩埵、依般若波羅蜜多故、心無罣礙、無罣礙故、無有恐怖、遠離一切顛倒夢想、究竟涅槃。
三世諸仏、依般若波羅蜜多故、得阿耨多羅三藐三菩提。
故知、般若波羅蜜多、是大神呪、是大明呪、是無上呪、是無等等呪、能除一切苦、真実不虚。
故説、般若波羅蜜多呪。
即説呪曰、羯諦羯諦、波羅羯諦、波羅僧羯諦、菩提薩婆訶。
般若心経
(赤太字は上記の教えに出てくるキーワード)

般若心経の教えように、「こだわり」を捨てて、穏やかに日々を送りたいものですね。

関連記事:
書籍のご紹介 --投資、経済、ビジネスの本 -経済学基礎から偉大な投資家まで

2014年10月25日土曜日

SP SETIA BHD (8664.KL) SPセティア 配当が出ました --クアラルンプールの不動産会社、マレーシア株への投資を検討されている方へ

SP SETIA BHD (8664.KL)の2014年上半期の配当が出ました。

この会社は、マレーシアの不動産会社です。
マレーシアの株式市場は、クアラルンプールにあるマレーシア証券取引所で売買がされており、インデックスはクアラルンプール総合指数(Kuala Lumpur Composite Index、KLCI)です。
1994年からの総合指数は比較的順調に伸びており、マレーシア国の安定成長を背景に今後の高成長も期待されています。下記の通り、ここ10年で2倍以上になっていますね。


マレーシアのGDP実質成長率は、ここ数年は5%前後で日本に比べると安定した高成長をしています。株価もそれに合わせて10年で2倍ですから、約7%の成長をしています。


私が、マレーシア株を始めた動機ですが、昨今の私の投資戦略の変更に伴い、1年ほど前から買い始めました。
現在の投資戦略は、大雑把に、
  • バブルなどが弾ける暴落時に、価値のある会社を割安に仕入れる
  • 長期的に安定している高配当の会社に投資し、所有を維持する
  • 高成長している小さい会社を初期に購入する
のようなものですが、マレーシア株は2番目と3番目の合わせ技みたいな感じで購入してみました。
新興国の投資は難しいので、まずは市場の動きの様子を見るために打診買いをしています。マレーシア株はこの他に、通信会社のアシアタグループを購入しています。

さて、SPセティアですが、ここ数年は売上高、営業利益とも30%近い成長をしています。また、配当利回りも3%を超える高配当ですので、有望な投資先と見ていいでしょう。不動産価格は国の成長よりハイペースで伸びていきますので、そこに期待したいですね。
ただ、株価はここ1年は上がったり下がったりの状況で、新興国市場ということもあるので売られるときは激しく株価を下げます。ジェットコースターのような状況です。
長期で株式投資を見ない方には、あまりお勧めできません(笑)。


マレーシアの株を買いたい場合は、SBI証券アイザワ証券、楽天証券などで取引ができます。
私はSBI証券を利用しています。

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2014年10月19日日曜日

Wal-Mart Stores Inc. (WMT) 配当がでました --スーパーマーケット世界一売上と相反するブラック企業の内部事情

ちょっと投稿が遅くなってしまったのですが、Wal-Mart Stores Inc. (WMT)の2014年第2四半期の配当が出ました。

ウォルマートは、配当利回りが2~3%、業績も安定しており優良な会社です。私は、昨今の投資戦略の変更に伴い、資金を米国株に移しており、その中でも安定的な収入を得るため、1年ほど前にこの会社を購入しました。

ウォルマートは米国小売業界において、規模の経済性を追求したのはもちろん、徹底的な「低価格戦略」を実践し、成功させ、さらに低価格を毎日、恒常的に行う「エブリデイ・ロープライス(EDLP)」という斬新な戦略を構築しました。
日本の西友もウォルマートの資本参加に入りましたので、EDLPが行われています。
ちなみに、日本の小売業の歴史はこちらの過去記事を。

このオペレーションにより、ウォルマートは急成長し、現在でも安定した収益を得ています。


しかしながら、この成長も少し陰りが出てきたようです。中国での贈賄事件などの悪い側面が出てきているもそうですが、無理のある低価格戦略にもきしみが出てきているようです。

次のような記事を見つけました。ウォルマートがなぜ低価格が実現できているか、かなりブラックな内容です。

「ウォルマートの経営戦略に見るマルサス的世界観」
http://agora-web.jp/archives/1532740.html

--- ここから引用 -----
ウォルマートの戦略は、一言で言えば、規模の力で、徹底的なコストカット、特に人件費のカットを行うことにある。

冒頭で紹介した映画を見ればよく分かるが、あらゆる品物を扱うウォルマートが、小都市に進出すると、その都市の商店街は、ウォルマートの低価格攻勢の前に、瞬く間にシャッター街に変貌する。そして、働き先のない、それら破綻した商店の従業員は、ウォルマートで働くことになる。 

しかし、彼らの給料といえば、貧困レベルなのだ。実際、2005年のウォルマートの従業員(フルタイムの正社員)の平均年収は14000ドル未満。 他に働き口がなくなってしまうので、ウォルマートは自由に賃金を決められるのだ。 

こうした状態だから、従業員の家族は、食事に事欠いたり、病気の治療を受けようにもお金がない。 そこでウォルマートはどうするかというと、給料を上げるのではなく、公的支援を使えというのである。具体的には、貧困者向けのフードスタンプや、貧困者向けのメディケアを利用せよというのである。
--- ここまで引用 -----

企業が公的サービスや資金にフリーライドする状況は日本でも見られます。

フリーライドとはタダ乗りのことです。
国や地方公共団体が提供するサービス(公共財)は利用者を特定することが難しいため、税金等で費用を負担した以外の人、もしくはサービスを受けさせようと意図した人以外の人がそのサービスをただで受けてしまうことがあります。

上記の、ウォルマートの例ですと、フードスタンプは、本来は貧困にあえぐ人が対象であったと思われますが、超安売り企業に焼け野原にされウォルマートに焼け出された地域の労働者が対象になってしまっています。ウォルマートが失業者を生み出した原因であるのですが、その尻拭いを地方公共団体に被せられてしまっています。

日本でもソフトバンク社が規制緩和を盾にして、それまで国営会社が整備した資産をただ使いするようなフリーライドまがいの話がありますね。

このようなコスト競争のみで勝ち上がっている企業は注目していく必要があります。
私は今、投資対象として資金を預けていますが、このような会社は長続きしないかもしれません。

日本でもブラック企業が話題になっていますし、amazonもウォルマートと同様に働いている方が苦しんでいるという噂も聞きます。
企業のあり方を考えさせられる事例ですね。

私は、比較的自由主義的、リバタリアン的な考え方なのですが、このような事例を見ると中庸な落とし所はどこなのだろうといつも悩んでしまいます。


追伸:
マルサスについては、私の過去の投稿(「経済古典は役に立つ」 再読 --歴史的経済思想家9人が織りなす資本主義の本質、投資は経験ではなく歴史から学ぼう!!)の中に登場する経済思想家ですが、
  • 人口は幾何級数的に増加
  • 一方、耕作地は算術級数的にしか増加しない
ことをベースにして、将来は食料が不足し、危機的な状況が訪れるという予言しました。


2014年10月18日土曜日

家計簿のすすめ5 お家の資産を計算してみよう 分析編 --我が家の貸借対照表(BS)はどう推移した? 見える化すると分かる家計の事実

家計簿についてのお話をしています。
家計簿をつけることによって見えてくる我が家の財務状況、そしてそこから考える戦略・戦術について、実例を示しながら説明していきたいと思います。
また、合わせて実践するときに悩まれる証券会社の選び方、さらにローンがありながらも投資をすべきか?という命題についてもご説明します。

第5回目の今日は、貸借対照表(BS)シリーズの4回め、貸借対照表を使った家計の戦略の分析編となります。


では、我が家の家計で資産、負債、純資産をどのような観点で、どのような戦略・戦術で切り盛りしていったかを、15年の推移についてBSのグラフと対比しながら、「時系列」で見ていきましょう。

家計の推移の流れで我が家の場合、重要な点は3つあります。
  1. 2000年の、債務超過に陥りそうだった時
  2. 2008年の、固定負債の値を固定資産が上回った時
  3. 2013年の、固定負債の値を流動資産が上回った時
一つ目の2000年は借りて早々の時期で非常に危ない時です。家や土地などの全財産を売り払っても、まだ借金が残ってしまう状況です。
たぶんローンを組んだサラリーマンの方は、はじめはこのような状況に陥ると思います。如何にしてこのような状況を早くに抜けるかが重要になってきます。
また、貸借対照表の資料を作成するにあたっても、安全サイドを見るために、減価が激しい家屋の価値は実勢価格に沿って早めに資産額を少なくしておくほうがよいでしょう。家屋というのは住み始めるとほとんど価値がなくなりますので。
ちなみに我が家の場合は、初期取得額の簿価に対して、各年度で半額にしていく厳しい独自の方法を採っていました。ここは通常の会計や簿記の方法とは違うのですが、より現実的に資産評価をして家計のリスクを知りたかったので、独自の方法を考えました。

二つ目の2008年は、少し一息ついた状態で、いざとなった時、家、土地を売れば借金が返済できて、預貯金などの流動資産が残る状況です。家は失いますが、運用資金は残っていますので、やり直しが効く状況ですね。

三つ目の2013年の状況になるとかなりリスクが遠ざかった状況です。固定負債の値を流動資産が上回った時ですので、貯金や株を全部売っぱらえばすべての借金が返済できる状況で、家を手放さなくても良くなった状況です。

このような状況々々を把握し、適切にリスクを判断しながら、資産の運用戦略を立てていきたいものです。

ちなみに、話は変わりますが、企業の場合はこの手の話はどのような数字を見ていくのでしょうか?企業の場合は次のような評価指標があります。

  • 自己資本比率 → 総資産の中の自己資本の割合 
  • 固定比率 → 固定資産の自己資本に対する割合
  • 長期固定適合率 → 固定資産の、固定負債と自己資本の和に対する割合
企業の場合は、自己資本比率で純資産の割合がわかるので企業の体力が分かります。また、固定比率では返済義務のない資本で固定資産がどれくらい賄われているかが分かります。長期固定適合率では長期的な資産(固定資産)が長期的な資金でどれくらい賄われているかが分かります。

このように企業の場合は、固定負債の「返済」に関してはあまりシビアに評価をしていないようにも感じます。確かに企業は良い事業があれば資金を借りてでもやるべきなので、借金はそれほど開くというわけではありません。
しかしながら、家計の場合は、借金で良い事業をやっているわけではありません。マイホームを購入するためなので、借金は早く返済するに越したことはありません。
以上を踏まえると、家計の場合は、やはり返済具合がわかる、liquid(current) asset/fixed debt(liability) ratio(リキッドアセット フィックストデット ラシオ)なんという安全性指標を作ってみるのもいいのではないでしょうか?(-_-;)

負債(家のローン)を流動資産でカバーできているかどうか、という超現実的なラシオです。

みなさんも、一度BSが完成したら、いろいろな指標を工夫をして作ってみるのも良いと思います。

以上で貸借対照表・BSの話は終わりになります。次回からは家計のフローについてお話したいと思います。

追伸:
これまで、貸借対照表のストックの話を展開してきましたが、地価はどのような数字を取ってきているか説明したいと思います。

地価については、我家の貸借対照表の場合は、国土交通省の公示価格を利用しています。我が家の近辺の地価は以下の様な推移となっています。


ちなみに、土地の値段というのは日本国内では4種類あります。

一物一価が経済活動、市場活動の基本なのですが、土地の場合はいろいろな用途で使い分けているわけですね、。
皆さんに比較的関係するものは、「固定資産税」の評価額で、公示地価の70%の水準が地価評価額となります。3年に一度1月1日時点の価格を市町村が決めてそれを元に4月から5月頃に納付表が送られてきますね。
あとは、相続の時に必要となる「路線価」でしょうか?



関連記事:

2014年10月17日金曜日

名古屋グランパスを経営して看る3 --都市人口から見るサッカークラブのあり方と地元への訴求具合について

「名古屋グランパスを経営して看る」の第3弾です。前回に引き続き、「収入の質」について考えました。

今回は、各チームの営業収入とホームタウンの人口を比べています。

下記のグラフは、横軸がJ1を経験している各チームです。
縦軸は「人口1万人あたりの入場者数」と「平均営業収入」となります。ホームタウンの人口1万人あたりの入場者数が濃い青色、営業収入がオレンジ色の棒で示されています。
スケールは、人口1万人あたりの入場者数が左側の軸で単位はそのままの人数、営業収入が右側で単位は百万円、となっています。

並べ方は、青色の棒の、人口1万人あたりの観客数が多い順に並べてあり、1位の鹿島から最下位の横浜FCまでとなっています。


このグラフから読み取れる点、チームカラーが現れている点は2点です。

一つ目は、より左側にあるチーム、つまりホームタウンの人口の割にはサポーターを集めているチームで収入も多いチームについて。これらのチームはかなり頑張っていると思います。少ない人口をプロモーションなどの工夫でサポーターを集め、さらにチームへの忠誠心を抱かしており、経営も成功しているという状況でしょうか。
チーム名で言うと、真ん中から左側でオレンジの棒も長いチームである、甲府、大分、新潟、柏、清水、磐田。これ他のチームは確かに、地域密着が実現できているチームだと思います。
(ホームタウンが広域だったり、極端に人口が小さい鹿島や鳥栖、調布の東京の2チームは除きました)

次に、右の方にあって、観客動員が少ない上に(更に都市規模も大きい上に)、営業収入が得られていない、札幌、神戸、福岡、横浜FCなんかはかなり苦戦しているというところですね。

さて我が名古屋グランパスはどうでしょうか?
右の方にあるので、都市の規模の割には観客動員については不満な面があります。しかしながら、収入においてはJリーグ3位となっていますので、よくやっていると見てもいいと思います。
経営的には大丈夫でしょう。
名古屋は大きな都市なので趣味も分散される傾向があり、左の方に持っていくのは難しいかもしれません。ですが、下記の表を見ての通り、平均入場者数の絶対値は決して少なくはありませんので、今後はこの数字を上げていくことが必要です。

スタジアムに足を運んでもらって、スタジアムが醸しだすナマの雰囲気、非日常性を一度味わうと抜けだすことは難しくなります。リピート率も上がるでしょう。
つまり、忠誠心のあるサポーターを増やすために、チームの勝利・戦い方はもちろん、いい雰囲気のスタジアム作り、そしてサポーターの熱気の向上が今後の課題となるでしょう。


そういえば、こんなアーセン・ベンゲル監督の言葉を思い出しますね。

勝利のエスプリ アーセン・ベンゲル著
---- ここから ------
第11章 日本サッカー、再生へのポイント
●Jリーグが危ない
だがご存知の通り、私は日本のサッカーの将来を肯定的に捉えている。
中略
2年間日本にいて、名古屋グランパスは試合のたびにチケットを完売していた。街ではチケットがなかなか手に入らないという声を耳にした。チケットの奪い合いのような状態にあった名古屋で、サッカーが将来生き残ることができないなどということは、私にはどうしても考えられないのだ。
----- ここまで ---------

これからもより良いスタジアム、スペクタクルを感じるスタジアムを作り上げ、チームを心から愛する真のサポーターを増やしていきたいですね。

最後に、データソースですが、Jリーグのホームページからのダウンロードデータになります。1999年から2014年第10節までで、J1に存在したチームの集計になっています。
人口は、平成26年4月5日現在のデータになります。

また、ホームタウンは各チーム悩んだのですが、上記の表に記述してある都市としました。緑色のところはうーんと思った市町村です。さらに、チームのサポーターが広域にわたっているチームも当然ありますので、そのへんは勘案してお読みください。

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2014年10月15日水曜日

「超・株式投資」 読了 --効率的市場仮説を日本人が再検証、さらに有利なオプション取引をエビデンスを通じて示唆した良書

「超・株式投資」
 効率的市場仮説に向き合いたい方は
是非読んでおきたい一冊
「超・株式投資」を読了しました。

このところ試験対策やら本業の仕事が多忙で、なかなか本が読めていませんでしたが、一つ読了しましたので、コメントを。
これまでの投資・経済に関する読了書籍はこちら↓。
書籍のご紹介 --投資、経済、ビジネスの本 -経済学基礎から偉大な投資家まで

この本は、なんせタイトルが抽象的なので、手にとって読んでみるまではなかなか内容のイメージは出来ないと思いますが、中身はすごい内容です。
この本は2つのテーマから成り立っています。

一つ目は、株式市場の効率性の話でアクティブ投資が統計的に有意な好成績を挙げていないことを、詳細のエビデンスを持って説明しています。バークシャー・ハサウェイやさわかみファンドのパフォーマンスなど具体的な統計的結果を示していますので、非常に面白いです。
2つ目は、株式のオプション取引の中で比較的採りやすい戦略を紹介し、具体的な取引方法を説明しています。

漠然とギャンブルとして株式投資をされる方はどうでもいいのですが、きちんとした戦略や手法で利を生み出したい方はこのような本を読んで理解しておくことは非常に重要だと思われます。

ある程度、バリューを考えたり長期投資を考えられた方々は、一度は投資法で、パッシブに行くのかアクティブに行くのか悩んだと思います。

パッシブか、アクティブか、というのはどういう話かというと、「市場は非常に効率的なため、どんな有利な情報だと思っているものもすでに織り込み済みで株価に反映されている。そのため、個別に銘柄を選んでも、長期的には市場平均を上回ることができない」というものです。
簡単に言うと、「余計なことを考えて銘柄を選んでも、お猿さんがダーツを投げて選んだ銘柄群と大差はないため、市場平均を得られるインデックスファンドを買っておいた方がマシ」というものです。

本書の特に一つ目の結論として、インデックス投資の優位性が証明されていますので、それでも敢えて個別銘柄のアクティブ投資を目指す方はそれなりの考え方が必要で、重要になります。

また、優位性がないと言われるアクティブ投資の中でも、中身を見ていくと「小型成長株」と「モメンタム」については一部アノマリーが認められるということですので、これらのジャンルに投資をするのは、まだ良い結論を得られるかもしれません。

現在の私の投資戦略は、
  • バブルなどが弾ける暴落時に、価値のある会社を割安に仕入れる
  • 長期的に安定している高配当の会社に投資し、所有を維持する
  • 高成長している小さい会社を初期に購入する
という柱があり、特に3つ目の戦略が今回の書籍の結果と一致するので、まあ趣味と実益を兼ねてアクティブファンドを目指そうと思います。(TдT)

次の、2番めのテーマはオプション取引です。
オプション取引は、「原資産を、満期日までに、あらかじめ定められた価格で売買する権利(本文引用)」となります。元としては、①ある価格で買う権利を買う(コールの買い)、②ある価格で買う権利を売る(コールの売り)、③ある価格で売る権利を買う(プットの買い)、④ある価格で売る権利を売る(プットの売り)の4種類があり、これをうまく組み合わせることによって、ある条件下によっては低いリスクで利を得ることができる確率が上がります。
私も全く触れたことがない領域ですので、これ以上語れることがないのですが、将来時間が取れるようになったら研究をしてみたいなと思っています。

多くの戦略があるオプションについて、具体的なオプションの組み合わせを示しながら解説をしている本はこの本以外に見たことがありません。興味がある方、オプションの基本的な解説だけでなく具体的なポジションの取り方を知りたい方には良い本だと思います。

最後に私も引用するしかできませんが、本書で解説されている7つのオプション戦略の事例をキーワードの索引として紹介します。
  1. プット売り
  2. LEAPSプット売り
  3. LEAPSコール買い
  4. カバード・コール
  5. LEAPSダイアゴナル・スプレッド
  6. LEAPSブル・スプレッド
  7. LEAPSベア・スプレッド
超・株式投資 (Modern Alchemists Series No. 122) 単行本(ソフトカバー) – 2014/5/20 KAPPA (著)

2014年10月9日木曜日

The Procter & Gamble Company (PG) 配当が出ました --59年間連続増配の最強米国企業、ブランド戦略の塊

The Procter & Gamble Company (PG) の2014年第2四半期の配当が出ました。

皆さんご存知の会社です。

世界的企業なのですが、高配当投資をしている人にとっては特に有名な企業です。なんといっても59年間連続増配。連続配当ではなく、連続「増配」です!

つまり一株配当(DPS)がどんな不況にあっても少しずつ増やしてきている状況で、59年間というとレーガン大統領前後の弱かった頃のアメリカや、リーマン・ショックを乗り越えてずっと配当を増やしてきている会社となります。
もう筆舌に尽くしがたい立派な偉大な会社です。

現状でプロクター・アンド・ギャンブル社の配当利回りは3.1%。
さらに増配を続けているということで、配当(DPS:一株配当)も伸びていくので、企業の成長に合わせて配当も伸びていくことが期待されます。

株式投資の本質ですが、株式は、現金や商品、債権に比べてインフレに強いという性質があります。
これはアタリマエのことですが、会社というのは、仕入れの原材料がインフレにより高騰し、仮に利益を圧迫したとしても、当然に経営者は価格に転嫁してカバーしようとしますのでインフレには強くなります。

基本的に資本主義のシステムではインフレは前提、つまり物価(貨幣に対する"もの”の価格)は上がっていくことが前提ですので、この物価上昇にいかに対応するかが資産運用の一つの鍵になります。

そういう意味では、物価上昇に柔軟に対応して利益を上げていく会社に投資をするのは非常に合理的であると思います。

さらに、会社の中でも厳しい競争に勝ち抜いてブランドを築きあげた会社に、自分の資金を長期的に預けるのは、投資の王道でしょう。

プロクター・アンド・ギャンブルのような安定的な会社に投資をするのはつまらない、と思われる方も多いと思いますが、投資における資産配分を決めるにあたって、自分の資産の振り分けの選択肢の一つとしては非常に重要で貴重なな会社です。

ついでに、NISA税制で投資をするにも良い会社なので、NISAに興味がある方は下記の記事を参考していただけると嬉しいです。
NISAの具体的な活用法 --活用が難しい税制をうまく使い切る3つの戦術




http://finance.yahoo.com/q/is?s=PG+Income+Statement&annual

2014年10月6日月曜日

Indofood Sukses Makmur Tbk. (INDF.JK) 配当が出ました --インドネシアの食品製造・加工会社、内需拡大・GDPの成長に歩調を合わせて伸びる会社

Indofood Sukses Makmur Tbk. (INDF.JK) の2013年本決算の配当が出ました。

このインドフード サクセス マクムールはインドネシアの食品製造・加工会社です。

私は、インドネシアについては、大きな投資戦略の中の一つの位置づけで買っています。

その戦略の位置づけとは、現状分析として、

  • 将来、日本の円資産は、日本国債の暴落に伴い価値を減じていく。
  • 現在、投資中の中国株式も、中国不動産の暴落により大きく下落する。
  • 自分の年齢も考えてよりリスクが低い資産へのシフトが必要
という状況があるので、
  • 米国株
  • その他成長の見込める国
への重みを増やしつつ、
  • 安定した配当を得られる会社
  • 安定した成長を得られる会社
  • 一部はハイリスクの高成長を望める会社
を購入しているものです。

インドネシアへの投資は、最後の「一部のハイリスクで高成長が望める会社」の位置づけで購入しています。まだ、インドネシア株の割合は多くないのですが、今後資金に余裕が出てきたら、あと世界で暴落が始まったら買い増していこうと思っています。


また、インドネシアは、
Kalbe Farma Tbk. (KLBF.JK) 配当が出ました --インドネシア最大の製薬会社
でも述べましたが、若い国で人口が増えていく国ですから、GDPに直結して成長していく可能性があります。今後に期待ですね。

なお、業績は、売上、営業利益とも成長する予想が出ています。地道に保有していこうと思っています。

2014年10月5日日曜日

NISAの具体的な活用法 --活用が難しい税制をうまく使い切る3つの戦術


過去のブログ記事でも紹介しましたが、今年から始まったNISAについて活用法をご紹介します。

過去の記事はこちら↓
GlaxoSmithKline plc (GSK) 配当が出ました --NISA口座活用中、イギリスに本社を置く世界第6位の製薬企業

まずは、NISA活用の話の前に、前提の投資法を踏まえないといけませんので、私の投資戦略の大枠からお話します。
私の投資法の特徴ですが、ブログのタイトルにもある通り、
  1. 「価値」のある会社が、何かの事象によって「価格」が大きく乖離するところを突く
  2. 時間軸としては、会社に価値が有る限り、我慢強く価格が戻るまで待つ
  3. 価値判断は、会社の利益の源泉を出来る限り調べる。成長する会社を選択し、割安だという理由だけでは購入しない
です。

では、NISAの税制はどのような特徴があるのでしょうか?
NISAは上記のグラクソ・スミスクライン社の記事でも書きましたが、次のような特徴があります。

  • 毎年100万円を上限として設定
  • 国内外の株式・投資信託の譲渡益や配当(分配金)の税金がゼロとなる
  • なお、株式や投資信託の取扱銘柄、品目は証券会社によって大きく違うので要注意
  • 非課税期間は5年間
  • 1人で1口座となり、それ以上は口座を開くことはできない
  • 口座を開くと4年間は他の金融機関に乗り換えられないので注意
非常に有利にな点は、やはり税金の免除の点です。証券の税金については、これまでの10%から大きく上がり20%になりましたので、この税率が非課税になるのは大きいです。

ただ不利になる点があります。それは何でしょう?
私は上述のように比較的時間軸を使って、価値と価格のギャップの戻りを待つ戦略なので、NISAの1年間の枠×5年という時間の縛りを付けられることについては非常に難しくなります。
正直、1年以内に一番いい時期に割安な株式を見つけることについては、全く自信がありませんし不可能です。

では、このメリットとデメリットを踏まえてどのような活用法があるでしょうか?

今回は、私のような長期投資戦略の場合の、取るべき3つの戦術をお話しします。

一つ目はリスクを減らすということ。つまり上述のデメリットをあまり受けないようにするということですが、具体的には、1年後に上がった、下がったで資産を危ないところにさらさないこと。簡単に言うと1年後に見越せる利益に投資をするということです。
結論的には、配当ですね。配当が確実に出る会社に、その会社が少しでも下がったところを拾っていきましょう。どっちにせよ1年以内でいつが安いかなどは神様でも予想できないことなので、少しでも下がったら買えばいいと思います。

二つ目ですが、時間軸のデメリットを消す方法を考えること。ラッキーなことに、NISAは5年間続きますので、1年以内に安いところを拾うのは不可能としても、5年間あれば価格も価値に応じて戻ってくるだろう、という仮定で投資します。
私の経験でも、ひどく暴落したものでも5年あればそれなりに戻りますので、ここの期間を利用します。
ということで、二つ目は、1年単位の時間軸でネガティブなニュースが出た時を買い時とします。ヤフーニュースなどで、世界的に経済の減速や信用不安の事柄が出て、ニューヨークや東京が大きく下げた時に買ってみましょう。

三つ目は積極案です。一つ目と二つ目がデメリット、リスクを減らす戦術でしたが、三つ目は増やす方の戦術です。
こちらの戦術は、5年後の利益を享受するために、比較的成長しそうで、その成長が安定しているものを購入します。これは正直言って難しい注文ですが、大ゴケしない市場(国)で、安定している会社を選びます。

以上の条件で、今のところ私が購入した、もしくは購入を検討している会社は、以下のものです。
  • アルトリアグループ(MO) ⇒ 5%近くの配当利回りで、数十年安定して増配を継続中(購入済み)
  • グラクソ・スミスクライン社(GSK) ⇒ 5%近くの配当利回りで、50年近く安定して増配を継続中(購入済み)
  • ムーディーズ ⇒ 参入障壁の高い事業を展開しており、安定して事業成長をしている(購入済み)
  • マグロウヒルファイナンシャル ⇒ 参入障壁の高い事業を展開しており、安定して事業成長をしている(購入予定)
あまり面白くない会社だと思われる方も多いと思いますが(笑)、NISAという時間に制約がある制度ですので、どうしても安定的な会社になってしまいますね。短期売買には向かないですので、そのような投資法の方にはあまりお勧めしません。また、そもそも短期売買やテクニカル手法は私は好きではありませんし、知見もないので短期投資のアドバイスはご容赦下さい。

では、NISAの特徴をうまく活かして楽しく銘柄を選択し、1年の間にうまーく株式を購入してみてください。