(次回からいよいよ家計簿らしいフローの話をします)
さて、これまでお話したように、年次の家計簿(貸借対照表、バランスシート)を作成すると次のようなメリットがあります。今回は下記のように資産のアセットアロケーションの見える化の事例をご紹介します。
投資戦略と照らし合わせると、我が家の資産配分がよく分かる資料となっています。
【①投資の勉強を始めた頃】
この頃はとにかくいろいろな投資案件を試していました。
国内株式では投資の雑誌を参考にして投資していましたから、全くパフォーマンスがダメでしたね。トータルでは30%の損と散々な状態でした。その他に、オーストラリアニュージーランド銀行の外貨預金もかなりの金額を入れています。外貨預金は高利回りでしたのでポートフォリオに入れていましたが、結果はいまいちでした。
また、少しずつ金を買っていましたね。三菱の純金積立という商品で、地味に分散投資を図っていました。結果は少しノの利を出して終わりでした。
下記のグラフのように、この頃はまだ現金の割合が多かったですね。
【②バリュー投資に転向】
大きく投資戦略を変更しています。
2006年から外貨預金、金現物の投資を一切やめました。
理由は、外貨預金は、
- 為替交換の手数料(スプレッド)が高く、割にあわない
- そもそも為替レートの決まり方は価値と価格の関係から逸脱することが多い
- 為替レートは、国力で決まるかもしれないが、その指標が作るのが難しいこと、そもそもそれ以外の政治的な要因で決まることも多いこと
があるためです。
この時期以降、FX投資などが流行ってきましたが、上記のように価値・価格のFair Value Investmentの考え方・戦略から逸脱するので一切やめました。
ちょうどこの頃、株式投資の優位性を学んでいたのでそれを機に大きな戦略変更を図った次第です。ちなみ、こんな本を読んでいました。
この本のように株式投資の利回りの圧倒的優位さを踏まえて、当時の私の年齢を加味して大きく株式投資に舵を切りました。ややリスクは多くなるのですが、株式投資の中身の分散でリスクを減らす方針を取っています。
【③米国住宅バブルでの暴落によるfair value投資】
2007年~2008年末で世の中の様相、投資環境が大きく変化しましたね。リーマン・ショック、米国住宅バブルの崩壊です。
これによって私のポートフォリオも大きく変わっています。2007年までは株式の割合が60%だったのが45%まで減少しました。これは株式の時価が大きく減ったためです。この時の株式の時価総額はその前年比で半分くらいまで下がりました。
ただ、この時に積極的に優良な会社を買っておいたので、数年後には大きな利益を生み出すことになります。
2013年にはほぼ以前の状態に戻っていますね。
2007年まで好調に株式時価総額が増えていましたが、・・・・。2008年末にはこの通り↓。
見える化することにより、安全で安定的な資産運用が可能になります。
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