アボット・ラボラトリーズ社 Abbott Laboratories (ABT)の2015年第4四半期の配当が出ました。
アボット・ラボラトリーズは製薬業界で、2013年時点で32位の会社です。創業は1888年で、125年以上の伝統ある会社です。
前回のアボット・ラボラトリーズの記事「Abbott Laboratories (ABT)3 配当が出ました --予想配当利回り2.10%の米国の製薬会社」では、3期に渡る財務状況を見て、特に特徴的だった長期の負債返済についてコメントしました。
今回、2014年決算もYahoo!Finaceに公開されていましたので、2014年の分も合わせてグラフにしています。見ていきましょう。
売上と利益ですが、右の軸が大きく採っていますので、総収入がぶれているように見えますが、額的には安定です。純利益率が下がっていますが、粗利や営業利益が安定しており、何か本業と関係ない要因で純利益は動いていると思われます。あまり心配ないでしょう。
BSは2013年から縮んでいます。例の負債返済が主な要因でしょうか。
費用面から見ても安定しています。
BSが縮んだ2013年から利息払いのカバレッジが改善されています。良いです。
短期資金が少なくなっていますが、それは下記の長期の資金に振り向けたと考えて良いでしょう。
固定負債が減少。上記の流動資産での返済が2013年で実施された傾向が2014年決算にも現れています。
負債返済により財務レバレッジが下がりました。理由がしっかりしているのでROEの減少が説明付きます。問題はないでしょう。
総合的に見て、損益分岐点も一貫して下げています。大きい会社なので、この効果は大きいと思います。本当に頑張っていますね。
長期的に見ても、安定した配当をし、体質改善の努力を怠らないこの会社は、本当に偉大ですね。
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