前回、スリーエムの財務状況について紹介しました。↓
「3M Company (MMM) 銘柄紹介 --米国の偉大な多角化企業。革新的なアイデアを生み続ける秘密。株価と財務状況を見てみる」
今回は、キャッシュフローの滝チャートから、株主還元等々を見ていきたいと思います。
2013期から3期分あります。
利益と減価償却費のキャッシュフローの消化の仕方ですが、大きく見て、赤色の株式の購入、設備投資、配当金支払となっています。特に株式の購入は大きいですが、これは自社株買いですね。キャッシュフローのかなりの部分を自社株買いに回しています。
2014期もほぼ同じ形ですね。
2015期も同じ状況ですが、緑色の借入金が増えている状況です。その他の投資キャッシュフローが前2期より増えているので、そのキャッシュを借入金で賄っている構造のようです。
スリーエムは、配当利回りは現時点で、2.59%とそれなりに高配当を維持しています。しかしながら、それ以上に自社株買いを実施し、EPSを上げている状況がキャッシュフローの滝チャートから分かりました。
スリーエムの自社株買いはニュースではよく取り上げられますが、その成果指標としてのEPSはなかなか表には出てこない情報なので、スリーエムの秘めた株主還元、株主重視の考え方にはなかなか気づかないかもしれません。
ただ、資金があって長期に預けたい場合はとても良い投資先なので、先日の暴落の時に購入しておくのはとてもよいかと思います。
この記事のまとめ:
キャッシュの使い方の大きな部分は自社株買い
配当利回りも2.59%と高配当
両者を合わせると、非常に株主重視の企業であることが分かる
少しずつでも積み立てていきたい企業
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