ラベル

米国株 (341) バリュー投資 (288) ファンダメンタルズ投資 (268) 成長株投資 (229) 中国株 (212) インドネシア株 (207) 高配当投資 (167) 資本家 (152) 財務諸表を読もう (151) 不労所得を得る (146) アルゼンチン株式 (131) 個別銘柄分析 (131) マレーシア株 (127) バブル・暴落 (125) 労働者 (123) 配当を得る (116) テクニカル投資 (115) 組入銘柄 (99) 会計 (96) 書籍 (95) 経営 (91) 節約術 (87) 積立投資 (74) 街角経済 (71) 定点観測 (69) ロシア株 (65) 家計簿 (48) 寄付 (24) ローン返済 (23) セクターと業種 (22) MELI (16) 名古屋 (16) グランパス (15) SHAK (14) インド株 (13) MO (12) V (12) ISRG (11) PNRA (10) DIS (9) NISA (9) NTES (9) アメーバ経営 (8) ABT (7) PG (7) 0867.HK(康哲薬業) (6) AEO (5) JNJ (5) LLY (5) MMM (5) SPY (5) WMT (5) アセットアロケーション (5) 稲盛和夫 (5) 1066.HK(山東威高集団医用高分子製品) (4) 2202.HK(万科企業) (4) 2328.HK(中国人民財産保険) (3) 6888.KL(AXIATA) (3) GSK (3) UNH (3) UNVR.JK (3) カルガモ親子投資法 (3) 出版 (3) 0388.HK(香港交易所) (2) 0857.HK(中国石油天然気) (2) 0991.HK(大唐国際発電) (2) 2628.HK(中国人寿保険) (2) 2883.HK(中海油田服務) (2) 900923.SS(上海百聯集団) (2) BBRI.JK (2) BRK-B (2) FTNT (2) INDF.JK (2) KLBF.JK (2) MCO (2) VOO (2) 0525.HK(広深鉄路) (1) 0576.HK(浙江高速道路) (1) 0837.HK(譚木匠) (1) 0956.HK(新天緑色能源) (1) 1398.HK(中国工商銀行) (1) 2039.HK(中国国際コンテナ) (1) 8664.KL(SP SETIA) (1) AXP (1) MA (1) MANU (1) TLKM.JK (1) TSLA (1)

2017年10月28日土曜日

街角経済30 岩城みずほさんのサムライズ勉強会第30回の記念会に参加してきた --「人生100年時代の個人の資産形成と出口戦略」

サムライズ勉強会が第30回目を迎えたということで、今回はI-O ウェルス・アドバイザーズ株式会社代表取締役社長の岡本和久さん、経済評論家の山崎元さん、金融庁総務企画局政策課金融税制調整官の今井利友さんがゲストで、トークがひろげられました。

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こんな↑雰囲気で展開されていきます。

はじめに自己紹介など

岡本さん
・15年単位で人生が変わっている
・15歳までは、平和を作る人
・1990 年金運用
・2005 投資教育
に携わってきた。

今井さん 金融庁 NISAを作られた方
・大阪国税局資料調査課 悪質事案の摘発
・その後金融庁に
・金融庁で税制改革に
・今は、積立NISA20年の非課税枠を獲得でき、流行らせていきたい

山崎元さん サムライズの広告番長
・少しずつ積み上げているサムライズ
・笑い話として、幾つか(サム)の嘘(ライズ)とも言って、金融業界には嘘も多いので注意を(笑)
・12回転職している
・損保以外は就職しているる
・お客様の立場で金融のことを考えている
 →そうすると、金融関係の友達が少なくなっている(笑)
・岩城さんも独立系FPで頑張っているので、応援していきたい!

リタイアメント後の時間が長くなった 人生100年の生き方について立て

岡本さん 人生100年とも言われるようになったが、およそ30年のステージにに分けることができる
①学びの時代 「人的資産」を形成
②働きの時代 人的資産を活用して、「金融資産」を積み上げる
③遊びの時代 金融資産を利用して「生き様」を形成 若い人に伝えていく
 かっこいい老人に
④そして、このことが若い人の①へと面々と繰り返されていく

また、定年とリタイアは意味が違う。定年は、会社などの務めが終了すること、リタイアメントは自主的に行うこと。

定年が来て、ポスト定年(定年後)に何をするかがまず大事(プリリタイアメント時代)
そして、リタイアメント後に何をするか、考えていく必要がある。

そのときには、観音経に書かれている「観世音菩薩の遊び」のように後世に伝えていく必要がある。

山崎さん
人生のピークはどう考えるべきですかね?
経済行動学では、ピークエンドの法則と言う考え方がある。人生の最後が良い方が良いのだが、幸せのピークから少しずつ幸せが減っていくのではないか。
人生のピークはどこに置くべきか?

岡本さん
人生のピークは死ぬときにくるようにする。毎年幸せを積み上げるべきですね。
お金持ちだけでなく、幸せ持ちになるように、少しずつ幸せ袋に幸せを貯めていく気持ちを持ちましょう。

■資産の取り崩し方

岩城さん
お金の話しになりますが、100年人生に基づいてお金ををどのようにもたせるかを考えてみましょう。
資産の取り崩し方はどのように皆さん、お考えですか?

山崎
老後設計の基本公式の説明。
現役時代に可処分所得を適切に積み上げるべき。
お金をどういうペースで取り崩していけばよいかについては、先日の日経の記事があった。それによると40年のデータでバックテストをしていて、4%くらいで引き出していけば無くなることはない、とのこと。
ただ、40年のうちの30年はほぼ重なっているので、検証回数が多いと言っても同じ結果が出やすい。あまり有意性はないと思う。

このように、将来必要なお金についてはいろいろな問題があるので、「老後設計の基本公式」を作ってみた。これは非常に便利な公式で、必要な貯蓄額を知ることができる。これを毎年見直すことで、ベストな最低限の資産積み上げを実現できる。

また、公的年金は70歳まで繰り下げ受給をしたほうがかなり得。40%強の増額となるので一考の価値あり。

人生の行き方については、35までに人材価値を高める。
45からはセカンドキャリアを考えるべき。山崎さんは42歳でセカンドキャリアを考え始めた。この時期は、スキルと顧客を作るべき。
その上で、60歳までに回収する。

また、人生100年の時代としては、国として長く働けるようにしてほしい。
企業の方には次のことをお願いしたい。
①社員に、いかに人件費を効率的に渡せるか
②社員のマネーリテラシーをいかに持ち上げることができるか
これらは重要な経営課題だと思う。

■税制優遇の施策、イデコ、積立NISA

岩城さん
効率的な資産積み上げには、税制優遇があります。NISAやイデコ。
人生100年の時代の商品として非常に大事です。説明をお願いします。

今井さん
税金からは死んでも逃れらないので、うまく税金と付き合っていってください。
イデコ、積立NISAの違いを説明します。

拠出、運用時、払出し時に税金がかかる。

イデコは拠出時にかからない。先送りになる。一方運用時に特別法人税がかかっていたが、平成11年から凍結している。課税なし。さらに、払出し時には退職金控除があり概ね課税されていない状態。
イデコは大盤振る舞い。税調では大きな問題となっている。いつかは見直しになるはず。

一方、積立NISAは、拠出時に税金がかかっており、運用時、払出し時にはかかっていない。
将来税金を払う人はイデコ、最初に払う人は積立NISAとなるのかなという感じ?

山崎さん
イデコは税制優遇が大きいし、開始時に金融庁がひどい(地雷のような)投資信託を除去して(笑)くれている。
また、積立NISAは教育ツールにも利用できる。将来に期待したい。

課題としては、NISAは恒久化するのかどうか。税制を考えている人(金融側ではない)から見ると難しい問題であると思う。
また、このような税金を決めている人はどんな人なのか?政治家?誰?どんなサイクルで?
今井さんに教えてほしい。

今井さん
税金の制度は、自民党の政府税調が決めている。政治で決まっている。
金融庁などの行政は、アドバイス、提案をしている。
最終的には税制大綱で決まるプロセス。

岩城さん
NISAの恒久化はありますか?

今井さん
ないことはないと思う。私はそのように考える。
ただ、今のところはNISAを悪用しているという話もあるので、恒久化にはまずは検証することが必要。

岩城さん
将来、イデコ、NISAをどのように取り崩していくのが良いのか?

岡本さん
税制優遇が高いものに期待値が高いものをおいたほうが良い。
また、バリュー平均法という仕組みをこれまでに考えたが、「取り崩しのバリュー平均法」と言うやり方もあるかも。

■休憩の様子

ここで、休憩タイム。ブレイク。
こんな感じで、ビュッフェ形式で30分ほど、みんなで自由に、思い思いに雑談。名刺交換。

■後半 投資教育

後半の部
岩城さん
次は、投資教育についてです。

岡本さん
有識者ではなく、無識者への教育が必要です。FPですら、投資をしていないことが多い。
今のままでいたら困ることを伝えることが大事。まだ、困っている人がいるというニーズの発掘ができていない。

自分は子どもたちへの投資教育を行っている
豚さんの貯金箱。背中に4つの穴、4つの部屋にある。
セイブ、スペンド、ドネイト、インベスト(貯める、使う、譲る、投資する)。
我慢すると喜びが大きい。人のために使わせてあげるのも良い。
こういう土台があって、そのあとに退職後の話をするべき

※私も昨年に住宅ローンを完済し、配当の一部を孤児院に寄付をはじめました。岡本先生の話は非常に共感ができました。
初めての寄付1 --児童養護施設への寄付を実行に移してみました。寄付に至るまでの道のりを纏めました。ヽ(^o^)丿
初めての寄付2 --寄付金控除の仕組みを理解しよう。寄付金控除は使徒がわかりづらい税金をコントロールして、自分の寄付先に振り向ける行為

岩城さん
投資や運用は、一歩を踏み出すのが非常に大変です。課題はありますか?

今井さん
金融庁は今、3つの柱を掲げて、課題解決している。
①積立NISA →ホームページにガイドブックがあるので読んでほしい。
②フィデューシャルデューティ
③投資教育

岡本さん
投資は習慣。歯磨きと一緒。

岩城さん
FPのビジネスモデルについて。
このところ、フィデューシャルデューティ宣言をしてすこし仕事がやりづらいことも遭った。
大変だったが、やはり商品はお客様にキチンと説明すべき。事例として、住宅ローンで変動金利を勧める人がいた。その浮いたお金でリスクに対して保険を勧める人がいた。非常に不義理なセールスである。

山崎さん
基本的にものを買う時に、売る側に相談してはいけない。特に、銀行員はその人のお金をよく知っているので、相談してはいけない。
また、クリーンなFPが食べていけるような環境を整えていきたい。

今井さん
金融レポートが出ている。ホームページを参照してほしい。特に49ページ以降。
金融レポートでは、新しい制度で手数料稼ぎが多いのではないかと厳しい考察をしている。制度を悪用している人がいるかもしれない。顧客本位であるべき。
それ以降の取り巻く環境は、取り組んでいるヒトの意識も重要。そういう意味で、今回の会はとても有意義である。

岡本さん
企業が綺麗事を言ってばかりいては今までと変わらない。やはり現場の方々がフィデューシャルデューティを持って取り組むべき。大企業が自ら、現場から取り組むべき。
CFAに所属しているが、CFAは非常に倫理観を重視している。日本ではそういうプロフェッショナル感が必要。

高橋さん(急遽登場)
自分も孤独なFP(笑)である。
独立系で、少し大変な思いをしている。ただ、独立系でやっていける環境も整ってきた。

日本経済新聞、田村さん(急遽登場)
お客様からフェアな情報がほしいというニーズが多い。

2012年にイギリスで信託報酬が販売会社に流れないように法律で禁止をした。この取組は、2005年から意見が出て、当初はありえないと考えられていたが、イギリスでは実現できた。日本でも金融庁で頑張ってほしい。

■質問タイム

ここから、質問タイム

質問 豚の貯金箱でドネイションの場所が大きい意味は?
岡本さん 文字数が多かったから(笑)

質問 社会保障の大きさは?
今井さん ドイツは個人の投資信託の割合が大きかった。伸びた理由は、ドイツは東西統合で社会保障が破綻しそうだったので、自分達で頑張ろうという空気感ができた。
政治で決めているので、選挙で決めるべきところである。

質問 今の政策は、日本の株価を支えようという施策のように思える。引き出すときのリスク(買うときではなく)を説明してほしい。
山崎さん 確かに日銀が買っている状況は非常にいびつ。今は、基準となる価格がない状況。
実際に、減税等の財政政策が良かったのではとも思う。非常に不自然の価格で歪んでいるので要注意である。
投資教育はいいことだが、今がいいかは疑問がある。
特に長期投資。長期だからと言っても、ボラティリティは小さくならないため、それほど良いかとも思えない。
そういう意味で、反対側の意見があって、大丈夫だという方の人がいてもいい。常に疑いながら運用すべき。

質問 新しいビットコイン(仮想通貨)はどうか?
山崎さん キャッシュレス化は大事だが、日本は現金が好きな環境。
ただ、仮想通貨は、
・銀行の既得権を失う重要なマターを含んでいる
・また、ゼロサムゲームなので投資対象としては不適切
・価値については、供給の上限は決まっていて、技術は優位である
・キーカレンシーになる可能性がある。そうなると取引量に対して、総量が成長する可能性がある。

岡本さん ブロックチェーンに支えられたグローバルな通貨は出て来る可能性が高い。
通貨量が増えた場合、かなりのインパクトになる。国家の信用のダイリューションである。

山崎さん 日本の金融庁は実はかなり先進的である。仮想通貨をすでに公認している。なかなか凄いこと。

今井さん 仮想通貨は、今もそうだがFXのように投機筋が入ってきた。
そうではなく、価値があってそれに対する価格形成ができなければいけない。そういう環境ができれば流通させるべきだと思う。まだ、そんな環境ではない。

質問 金融機関がNISAを悪用している事例とは?投資から資産形成の意味とは?

今井さん 手数料として、巧妙に3、4%で売られている事例があった。
昔は、「貯蓄から投資」と銘打っていたが、いまは、「貯蓄から資産形成へ」としている。金融側からのアプローチから、投資家側・個人側への目線のアプローチへシフトしているとも言える。

質問 フリーのFPはビジネスにならない。商品を売らない形は難しい。
 若い人はお金を払う余裕が無い。若い人はどのようにすれば投資を始められるのか?

岩城さん
たしかに商品を売らないFPはビジネスモデルとして難しい。ただ、きちんと運用のやり方を教える必要がある。
ビジネス環境として、アベノミクス・インフレに対する女性の相談が多くなった。
地道な情報発信が必要だと思う。
若いFPをぜひとも増やしていきたい。そのネットワークを広げていきたい。

高橋さん 3年やってみて、商品を売らなくても大丈夫である。やっていける素地はできつつある。

■最後に

最後に、今回は第30回の記念会ということで、定員60名、満員御礼の大盛況でした。また、特徴あるトークゲストの方々、その方々とのディスカッションができてとても楽しい夜でした。
ワタクシは、少し早めに着いたところいきなり資料の枚数が足りないということで、コピーのパシリをさせられまして(笑)、非常に充実した夜でした(笑)。この件については、最後に岩城さんから感謝の意を頂き、ありがとうございました。^_^

この記事のまとめ:
  • 第30回の記念会で、豪華ゲストのトークショー
  • 人生100年の生き方について、多面的な知見を得られた
関連記事:

2017年10月24日火曜日

「原因と結果」の経済学 読了 --因果推論を各種事例と統計を持って解説してくれる良書。投資家としては、相関と因果を区別して理解し、話せるようになれるといいですね。ヽ(^o^)丿

当書籍は、「原因」と「結果」、つまり因果があるのかないのかという基本事項を、統計学の視点から解説していくれるものです。各種事例を多く使って解説してくれるので、理解しやすい書籍となっています。
投資や経済の分野では統計学や確率が非常に重要な部分を占めるのですが、統計的に関係がある(相関がある)のと、因果関係があるのは別物です。

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■章立て

まず、章立ては、
第1章 根拠のない通説にだまされないために
第2章 メタボ検診を受けていれば長生きできるのか
第3章 男性医師は女性医師より優れているのか
第4章 認可保育所を増やせば母親は就業するのか
第5章 テレビを見せると子供の学力は下がるのか
第6章 勉強ができる友人を付き合うと学力は上がるのか
第7章 偏差値の高い大学に行けば収入は上がるのか
第8章 ありもののデータを分析しやすい「回帰分析」
となっています。

事例が多いのが、章立てからも見て取れると思います。

統計を使うと、2つ及び複数の関係を知ることができるのですが、そこに原因と結果があるかはすぐには分かりません。
この本では、最初に因果関係を確認するポイントとして、3つ、

  1. 全くの偶然ではないか
  2. 第3の変数は存在していないか
  3. 逆の因果関係は存在していないか
というのを上げて、因果関係があるように見えてしまう、間違ってしまうポイントを解説します。

■因果を炙り出す手法や観点

この書籍の中では、以下のようなキーワードで、だまされないようにする手法やものの見方を示しています。
  • 反事実の必要性
  • 比較可能性
  • ランダム化比較実験
  • 統計的有意性
  • 実験と再現性
  • 疑似実験
  • 前後比較
  • 差の差分析
  • 操作変数法
  • 回帰不連続デザイン
  • マッチング法
  • 回帰分析
  • 重回帰分析
皆さん、聞いたことがあるキーワードもあったと思いますが、初めてのものも多いと思います。
私も、理系で統計を比較的履修した者ですが、初めて聞くものも多かったです。すいません(笑)。

このように、多くの手法と事例が出てきます。
ただ、少し体系だった説明がなく五月雨式に手法を説明しており、少し冗長な感じです。手法の羅列という感じでしょうかね。

読むのに(それと理解するのに)、少し時間がかかりますが、内容はとても濃い内容なため、一度目を通しておいて損はないと思います。

この記事のまとめ:
  • 相関関係と因果関係の違いを解説した良書
  • 事例が多く、直感的にはわかりやすい
  • しかしながら、体系や大きな観点がないため、五月雨式な説明で冗長
関連記事:

2017年10月22日日曜日

個別株と投資信託 --なにもしないのに資産が減っていく仕組みはいかがなもんなんですかねー!

このところ、個別株をやっていると言うと、管理が大変じゃないですかと言われることがあります。
特に外国の個別の会社の株式を買うというのは一般的にはまだハードルが高いようで、日本株を全くやらない私はかなり特異な人と見られているようです(笑)。

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■個別株の投資が驚かれる?

その時の聞かれ方ですが、投資のことをよく知っている人は、
市場に勝つのは難しいのに、なんでETFじゃなく個別株なんですか?

それほど投資に詳しくない人は、
→外国の株って買えるんですか?ドルで買うんですか?などなど

私自身は、「市場の効率性」は十分考慮していて、個別株を買うよりも市場をまるごと買ったほうが成績がいいだろうなと直感しています。
ただ、まあ趣味の範囲でやっていますので、会社(の価値)を調べるのも楽しいですし、その会社の事業を自社と較べてみるのも楽しいので、続けています。

あと、外国株を買うのは、海外の証券会社で口座を開くとなると別ですが、ほとんど日本株を買うのと変わりません。

■なぜ投資信託が嫌いなのか!

と言うことで、趣味的な要素で個別株をやっているのですが、投資信託は投資信託でどうしても納得いかないことがあります。

それは信託報酬

何が気に食わないかというと、資産額全体に報酬率をかけることです。
儲かろうが儲からなかろうが、一方的に取られてしまいます。

通常の業務契約では、委任契約であれば別ですが、基本、請負契約などでは成果に対して報酬が払われますよね。
利益が出たらシェアしましょうよ!!

投資信託は投資信託でそりゃ多少は管理費的な固定費用的な部分もあると思いますが、それ以外は成果報酬であるべきだと、どうしても思ってしまうのです。そこに運用者のプライドが感じられないので、投資信託は嫌いです。

■低コストのETFの衝撃的登場

ただ、このところ、超低コストのETFがじゃんじゃん出るようになってきました。
やはり安ければ話は別で、今では、多少は投資信託(ETF)も買うようにしています。
たぶんですが、こちらの方が投資成績は良くなるでしょうね(笑)。

この記事のまとめ:
  • 外国の個別株の投資は、それほどハードルは高くない
  • 投資信託は、成功報酬が資産額全体に報酬率をかけることが解せない
  • ここのところのETFは超低コストなため、投資する価値はある
関連記事:

2017年10月17日火曜日

新しい働き方提案(広瀬さんのマーケットハックから) --自分の働き方を少しずつ変えていきましょう。時間をかけて自分の人生をあるべき姿に変えていくのです。^_^

※画像は、東洋経済さんからお借りしています。

広瀬さんが、Market Hackで、次の↓記事を上げています。
「新しい働き方」について 投資を労働に優先し、テクノロジーを利用しまくり、自分の会社を持て!
http://markethack.net/archives/52057792.html

テーマは、「新しい働き方」。

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■新しい働き方とは?

この記事の中で、広瀬さんは、今のサラリーマンの不利な状況を解説しています。
理由は、
  • サラリーマン、労働者は時間を切り売りしている
  • その労働者が不利である(収益性が低い)ことは、トマ・ピケティが長期の資料の解析から証明している
  • 過去のテクノロジーの変化、イノベーションでは、常に労働者が犠牲になってきた
  • 今後は、ホワイトカラーが機械や情報のテクノロジーに駆逐される
などとなっています。

特に、イノベーションにより、それまで働いていた労働者が職を奪われた現象は大きく5つほどあって、広瀬さんは過去記事で紹介しています。それを元に私なりの考えをまとめたのが、マイブログのこの記事です。

その5つですが、
  1. 1771年、アークライトが紡績工場を作ったこと
  2. 1829年、リバプール・マンチェスター間で鉄道が開通したこと
  3. 1875年、ベッセマー法が確立されたこと
  4. 1908年に発売された、フォードの「モデルT」
  5. 1971年、インテルがマイクロプロセッサーを発表したこと。
歴史的に、これれらのニューエコノミーが誕生し、そのたびに、多くの負け組が生まれてきた、とのこと。これらのイベントのたびに、自分の意志に関係なく、自分のせいではないのに、負け組になってしまう人々が多く生じてきています。

人生を生きていくにあたって、このような変革に翻弄されないように少しでも勉強して、自己を改善していきたいですね。

■自分の人生感・人生戦略は?

では、広瀬さんの考え方を踏まえて、私自身はどのような戦略を持っているか。
次のような観点でこれまで行動をしてきました。
  • 労働者はかなり不利なので、少しでもお金が働く投資家に身を置く ⇒ 皆さん、ロバート・キヨサキさんの「金持ち父さん貧乏父さん」からこの気持ちになった方も多いと思います
  • 一つの技術にこだわらず、幅広い環境に身を置く ⇒ その度に経験がリセットされて辛い面もありますが、多くのポジションを経験するといろいろな掛け算が生まれ、予期せぬ効果が生まれます
  • レイヤ感を意識して、常に、2階層上の方々の考え方、気持ちを意識して行動するように心がける ⇒ これにより自分の立場を俯瞰して見ることができ、対応方法に深みが出ます
  • 一手、二手、三手だけ未来を読む ⇒ 中長期に未来を予測することは愚かですが、直近だけに関しては予測することは極めて有効で、0.5歩でも他人に先んじれます
  • 他人とツルマない ⇒ あなたの良いところが大多数に消されてしまいます
これらの行動は、短期ではできないので、少しずつ少しずつ実践しています。少しずつ効果が出ていると思っています。
これに自分の目標を重ね合わせて行動しているのですが、うまくいったりいかなかったりですね~。

ただ、明確な戦略と目標を持って動くと、一つ一つ確認できる、評価ができるのがとてもいいですね。∠(`・ω・´)

■広瀬さんが言う、やってはいけないこと!

広瀬さんは、上記のマーケットハックで、やってはいけないこととして次の5つを挙げています。
  • むやみに従業員を雇う
  • 事務所を借りるなど、「器」にこだわる
  • 通勤する
  • IT機器などへのムダな投資
  • ドメイン・エクスパティーズにこだわる
なかなか具体的で手厳しいですね。

これらはすぐにダメージが出ることではありません。ただ、長い間、このような環境に身をおいているとじわじわと自分の人生や自分の時間を蝕んでいくと思われます。

良いことは、「継続は力なり」と言うように時間を使って粘り強く継続していくことが大事ですが、同様に悪いこと・良くない環境に浸っていることも致命傷を負うことを常に頭に入れて置きたいですね。

この記事のまとめ:
  • 広瀬さんのマーケットハックにて、新しい働き方の観点で、現代の人生の処し方が紹介されている
  • 3つのやるべきこと、5つのやってはいけないことが明示
  • 少しずつ、粘り強くだが、自分の立場が有利になる人生戦略を持とう
関連記事:

2017年10月14日土曜日

PT Telekomunikasi Indonesia Tbk (TLKM.JK) 銘柄紹介 --テレコムニカシインドネシア。インドネシアの通信インフラ会社。国の成長とともに大きく発展する企業になりそうです

先月始めて購入した会社テレコムニカシインドネシア(PT Telekomunikasi Indonesia Tbk (TLKM.JK))を紹介します。
テレコムニカシインドネシアは、インドネシア最大の通信インフラ会社です。日本で言うと、NTTみたいなものです。

業績が好調で今後も国の発展に伴い成長すると思われますので購入しました。
今回は財務諸表からその成長性などを見たいと思っています。

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■なぜインドネシア株?

まず、そもそもなぜインドネシアかということですが、私の株式の投資戦略としては、
  • 自然と成長していく伸び盛りの国に投資をする
  • 国の成長であるGDPの伸びは、人口動態と大きな相関がある
  • そのため、人口が増えやすい国に投資する
  • その中でも、成長が期待できるセクターに投資する
  • そのセクターの中で成長が期待でき、規模の中小の会社に投資する
  • 日本は財政の悪化から、通貨が弱くなる可能性があり、投資を控える
となっています。

■なぜ通信インフラ会社?

発展中の国では、インフラ企業は大きく成長する可能性が高くなります。また、通信セクターは現代では必須の産業なので、会社が小さい時に投資をしておくのは良いかと思います。

 売上や各種利益は、一貫して成長しています。また、利益率も安定していますね。

 費用もまあまあ安定です。

この売上の成長を続けている限り、当面は大丈夫そうですね。

ここ5年のチャートです。株価は、右肩上がりですね。利益が成長しているので当然といえば当然です。
ここのところ少し株価を下げましたので、購入しました。^_^

この記事のまとめ:
  • GDPの成長著しい国に投資を継続中
  • テレコムニカシインドネシアは、インドネシアのナンバーワン通信会社
  • 成長が安定しており、今後の株価上昇に期待できる。
関連記事:

2017年10月10日火曜日

Intuitive Surgical, Inc. (ISRG) 銘柄紹介3 --未来の遠隔手術ロボットの米国大手企業。先日1対3の株式分割を実施。今回はキャッシュフローとBEPを見てみました。^_^

前回2回にわたって、インテュイティヴ・サージカルの財務状況を紹介しました。
その後、9月末にこの会社を購入したのですが、購入後すぐに1対3の株式分割が行われました。
株式分割は理論株価には何も影響を与えませんが、分割されると最低取得価格が下がりますので、一般の方には買いやすくなります。
業績が好調の会社は買われやすくなるのでこれから少しでも株価が上がるといいですね。

今回は、インテュイティヴ・サージカルのキャッシュの使い方とBEP(損益分岐点)を見ていきたいと思います。

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■キャッシュフロー

キャッシュの使い方を、ここ5期のキャッシュフロー計算書(CS)からみていきます。

営業キャッシュフローは、前回のPLから2014期に少し利益を下げました。それ以降回復基調となっています。
投資キャッシュフローは、ここ3期の投資が顕著です。
財務キャッシュフローは、2013と2014でキャッシュアウトさせていますので、借入金を大幅に返済しています。

以上を踏まえると、インテュイティヴ・サージカルのお金の使い方が見えてきます。
2013と2014期は、本業で稼いだ営業キャッシュフローを借入金の返済に回して、財務体質を強化しているように思えます。2014期は投資キャッシュフローもマイナスにしています。
一方、2015期と2016期は借入金を積んでまで、営業キャッシュフローを超える金額を投資に回しているのが分かります。

図示してみました。
玉の大きさが営業キャッシュフロー。横軸が投資キャッシュフロー、縦軸が財務キャッシュフローです。
第2、第4象限に別れていて、財務体質の強化→積極投資の戦略が見て取れますね。

■BEP(損益分岐点分析)

次は損益分岐点の状況です。

2014で利益を下げたので安全余裕率を悪化させましたが、少しずつ戻してきています。

最新の2016年度のBEPを図示してみました。
粗利益率(≒限界利益率)が大きく、付加価値が高い事業を展開していますので、これからさらに事業が成長していくと利益も比例して伸びていく業態となっています。
すでに、いくつかの競合はいますが、ナンバーワン企業として君臨しており、シェアも高いので、当面は大きな利益を享受できると思われます。

この記事のまとめ:
  • インテュイティヴ・サージカルはロボット手術機器、最大手
  • 9月末に1対3の株式分割が行われ、買いやすくなった
  • キャッシュの使い方は、2013-2014期と2015-2016期で違いが顕著
  • ここ2期は、より積極的な投資を行っている
  • 損益分岐点は、粗利益率(≒限界利益率)が大きく、今後の成長に連れて利益を大幅に上げていくと思われる
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2017年10月7日土曜日

iDeCo(イデコ)をやっと始めることができました --3つの税制優遇がある個人型確定拠出年金は是非やっておきたい投資先

SBI証券と会社の手続きが2ヶ月程かかり、先日からやっとiDeCo(イデコ)の拠出を始めることができました。
我が社は、企業年金としては、DB(確定給付型年金)をやっているので、私自身、iDeCo(イデコ)の部分は、月額12,000円が上限になります。少し物足りない額ですが、10年ほどお金を貯められますし、税金も3種類の優遇がありますので是非ともやっておきたい制度でした。

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■選択した商品は、「ニッセイ-DCニッセイ外国株式インデックス」

制度が開始されますと、次は商品選びですが、私は、「ニッセイ-DCニッセイ外国株式インデックス」を選択しました。

SBI証券の「ニッセイ-DCニッセイ外国株式インデックス」は純資産総額に対して年率0.2268%(税抜0.21%)を乗じた額が信託報酬となります。
ベンチマーク として、MSCI コクサイ インデックス(配当込み、円換算ベース)を採用しています。
MSCIは、モルガン スタンレー・キャピタル・インターナショナルの略で、日本除く先進国株を代表する指数です。米国の割合が50%位、残りを20カ国くらいが占めています。

■MSCIコクサイインデックスとは?

MSCIをベンチマークとするインデックスファンドは、TOK、iShares MSCI Kokusai ETF (TOK)が有名ですね。
https://www.blackrock.com/jp/individual/ja/products/239668/ishares-msci-kokusai-etf

資産の構成はこちら↓。

日本株を除いているため、日本の投資家向けに作られたベンチマークですが、ちょうど日本国が衰退期なので、先進国で日本を除きたい需要がある海外の投資家からも人気があるようです。VTIより、さらに国際的に分散したい場合は、これですね。

■DBとDCについて

ちなみに、私の会社はDB(確定給付型年金)なのですが、私は現在、その年金計算を取り仕切る立場であるので、DB、DCとも実務で扱っていて勉強になります。

大きな目線で言うと、正直、DCはリスクを個人に押し付ける形なので企業としては美味しい制度です。今回のiDeCo(イデコ)の政策も個人の金融資産を、個人のリスクで投資の方に振り向ける制度なので、政府としては是非とも導入したい制度なのでしょう。もちろん税制優遇の面もありますが、この制度が本当に良いかどうかは、海外の事例を調べてみるのも良いかもしれません。

私の場合は、端から投資を趣味としてやっていますので、税制優遇があるのは嬉しい限りです。
今回から投資を始められる方は、場合によっては元本割れする商品が多いことをきちんと把握しておくべきかと思います。

■複利の威力と時間の力を味方に

話は少し変わりますが、私は、25歳の時に年率3%固定の個人年金をはじめていて、15,000円ずつ毎月拠出しています。この日本生命の商品は、65歳までに約700万円くらい拠出して、返ってくるのは1,700万円強となります。

このように、複利の力と時間の力を最大限引き出して、税制優遇も最大限有効活用したいものですね。

この記事のまとめ:
  • iDeCo(イデコ)の手続きが完了し、投資を開始
  • 私の場合は、会社の年金制度がDBであるため、12,000円が上限
  • 投資先は、SBI証券で、「ニッセイ-DCニッセイ外国株式インデックス」を購入
  • 信託報酬は、年率0.2268%(税抜0.21%)の低コスト商品
  • 複利と時間を味方につけよう
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2017年10月2日月曜日

定点観測 2017年9月 --9月の各国市場の株価水準。米国を中心に高いですが、日経225はやや下落。あと、積立投資のための積立額自動計算もどうぞ!ヽ(^o^)丿

それでは2017年9月末時点の米国、インドネシア、東京市場の様子を見てみましょう。

■S&P500
S&P500。高い状況は変わりません。

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■ジャカルタ総合指数

ジャカルタ。こちらも1σ標準偏差を上回っている株価水準です。

■日経225

日経225。先月からやや戻しましたので、またまた高い状態になってきました。

なお、今回のグラフ、及び手法は、ブログ記事「定点観測 2017年7月 --過去1年移動平均と標準偏差からみた株式市場の買い場」に依っています。

■積立投資のための、「積立額の自動計算ツール」計算結果

また、「積立投資向けの毎月投資額自動確定の仕組みを作ってみた --確率密度関数の上側確率の重みで金額を決めるツールです」で作った積立額決定ツールですが、今回は以下のようになりました。
  • S&P500 2519.36
  • 1year下側確率 0.9245
  • 標準投資額 100,000円
  • 最低投資額 20,000円
  • 今回投資額 32,082円
今月からこの結果を元に、実際の積立投資をしていこうと思っています。
なお、この計算法のデメリットも記しておきます。
  • 株式市場が長期的には成長する前提は考慮していない
  • 今回は1yearの移動平均を使っており、直近のボラティリティに引きずられやすい
  • そのため、過去3年や過去5年の平均も内部資料として見ながら、さらにweightを強めると、時間分散の効果が出ると考える
この記事のまとめ:
  • S&P500、ジャカルタ総合指数、日経225とも過去1年の+1σより上回っています
  • 今月の積立額は、32,082円
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