2019年2月11日月曜日

街角経済39 サムライズ勉強会に参加してきた --「人生100年時代の正しい資産形成と保険について考える」。6人の講師の方々の多様な意見が面白い!

少しブログ更新が遅くなりましたが、1月25日に開催された、岩城みずほさん主催の、【第33回サムライズ勉強会】FD企画第2弾 徹底討論100min「人生100年時代の正しい資産形成と保険について考える」に参加してきました。


今回のブログでは、その討論会を口述筆記しました。

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■講師の方々

講師の方々は、今井利友さん、斎藤英明さん、田村正之さん、森亮介さん、山崎元さん、横尾光輔さんです。
講師の方々の紹介は、サムライズ勉強会の紹介文をお借ります。

今井 利友(いまい としとも)氏
金融庁 総合政策局 総合政策課 金融税制調整官

斎藤 英明(さいとう ひであき)氏
アクサダイレクト生命保険 代表取締役社長
1963年、東京都出身。1986年、東京大学法学部を卒業後、農林中央金庫に入庫。1996年、スタンフォード大学ビジネススクールでMBAを取得。1998年、株式会社ボストン・コンサルティング・グループに入社。金融、IT業界などの企業コンサルティングに従事。2010年、シスコシステムズ合同会社で常務執行役員、専務執行役員などを経て、2013年、アクサダイレクト生命保険(旧ネクスティア生命保険)の代表取締役社長に就任。
アクサダイレクト生命保険HP

田村 正之(たむら まさゆき)氏
日本経済新聞社 編集委員、日本証券アナリスト協会検定会員(CMA)、ファイナンシャルプランナー(CFP認定者)
著書に 『人生100年時代の年金戦略』『はじめての確定拠出年金』『税金ゼロの資産運用革命』『老後貧乏にならないためのお金の法則』(いずれも日本経済新聞出版社)など多数。田村優之の筆名で小説も執筆し開高健賞。国債アナリストを主人公にした経済小説「青い約束」は14万部突破。近著にパリの画学生を主人公にした小説「青い記憶」

森 亮介(もり りょうすけ)氏
ライフネット生命保険 代表取締役社長
1984年愛知県生まれ。2006年に京都大学法学部を卒業後、2007年ゴールドマン・サックス証券株式会社入社。投資銀行部門において、生命保険会社を含む金融機関に対する財務アドバイザリー業務に従事。2012年にライフネット生命保険株式会社入社。企画部長、執行役員、取締役を経て2018年6月より現職。
ライフネット生命保険HP

山崎 元(やまざき はじめ)氏
経済評論家、楽天証券経済研究所客員研究員、株式会社マイベンチマーク代表
資産運用及び経済全般の分析・評論を専門とする。三菱商事を皮切りに12回の転職を経験。東京大学経済学部卒。著書『お金で損しないシンプルな真実』(朝日新聞出版)、『信じていいのか銀行員 マネー運用本当の常識』 (講談社現代新書) 、『難しいことはわかりませんがお金の増やし方教えて下さい!』(文響社)、『超簡単お金の運用術』(朝日新書)、『お金に強くなる!』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『確定拠出年金の教科書』(日本実業出版)など多数

横尾 光輔(よこお こうすけ)氏
金融庁監督局保険課長

岩城みずほ(コーディネイター)
ファイナンシャルプランナー CFP® 認定者 オフィスべネフィット代表
「金融商品を販売することによるコミッションを得ず、お客様の利益を最大限に、中立的な立場でコンサルティングを行っています。愛媛出身。慶應義塾大学卒。『腹黒くないFPが教えるお金の授業』(三笠書房)、『人生にお金はいくら必要か』(東洋経済新報社)、『そこ、ハッキリ答えてください!「お金」の考え方このままでいいのか心配です。』(日本経済新聞出版社)など多数。東洋経済オンライン『今からでも必ず解決できる!おカネと人生の相談室』、毎日新聞経済プレミア「人生に必要な『おカネの設計』」、マネー現代、日本経済新聞「家計のギモン」など連載中。

■今回のテーマは?

今回のテーマは、「保険」。
10年経っても保険の持ち方は変わっていない。むしろ外貨建て保険という怪しい保険が出てきている。

本日のポイントとして、
・生命保険をフィデューシャリー・デューティーから考える
・自分たちにとって正しい資産形成は?
という構成になっています。

まず最初の振りとして、消費者にとっての生命保険が昔から変わっていないとの問題提起が、岩城みずほさんからありました。

ここから議論の口述筆記↓。

今井さん
現在の保険の印象として、金融商品であるが、税金面の観点から考えると、消費者に有利になっていないと感じる。商品設計が複雑であると思う。

山崎さん
費用等のコスト面が開示されていない。
これが放置されているのが不思議で、金融商品としては特異である。
複雑なところが気持ちが悪いので、自分自身はあまり関わらないようにしている。

森さん
保険自体は消費者の素朴な欲求から作られたものであるが、歴史的には消費者保護の観点から、政府が管理する必要が出てきてしまっている。

斉藤さん
43社保険会社があるが、我が会社は森さんの会社に近い。
商品自体は、貯蓄は貯蓄、保障は保障と分けてシンプルにしたほうが良いと思っている。特に、貯蓄は後回しでよい。

横尾さん
金融庁が保険に対して甘いかというご指摘については、規制としては証券界より厳しい。長期の契約であるため、銀行並みに厳しくしている状況であると思っている。販売も募集人取締法があった(後に保険業法に吸収)くらい厳しかった。

岩城さん
顧客本位について、保険は見える化ができていないのではないか?

田村さん
大手の貯蓄型などは商品自体が顧客本位になっていない。しかも、公的制度で代替できるものが多い。
コストが高いと感じる。

斉藤さん
商品認可の制度がまだ残っている。売る人と買う人が多いのが保険で、それが投信などの金融商品との違い。

山崎さん
金融商品で判断するためには、手数料に関する情報が必要。その情報が消費者に伝わっていない、開示していない限り商品として成り立っていない。

横尾さん
情報開示について、手数料およびコストについては、今は、窓口販売では販売手数料は開示されている。コスト面では、投信では信託報酬は開示されているが、保険では運用は保険会社そのものであるので、開示しづらいのでは。

山崎さん
開示できるはずである。例えばだが、保険会社はCMなどでコスト比較の宣伝をもっとしてもよいのでは。それによって、業界が健全になると思う。

森さん
付加保険料の説明となる、この部分が会社のコストで、ここを開示している会社はない。なので、一社では比較ができない状況。
更に比較するには、約款の開示がいまだできない保険会社もあり、同じ商品を比較するためにハードルがある状況。

山崎さん
ライフネットでまず推定値で宣伝して反論を待ってみるのも、仕掛けとして面白い。

森さん
誠実さ正確さを求められる業界であり、インパクトも大きいところもあり、メーカーのモラルも必要である。

斉藤さん
投信と違うのは、比較する純保険料が計算法がばらばらになっており、比較しづらい。
なお、公開自体については、実は規制はなく自由である。
まず最初に商品をシンプルにしていくほうが良いのかもしれない。

横尾さん
コストって何?というと、保険の場合の契約者のコストについて、保険料全体がコストである。保険金がおりてないときもサービスを受益しているのが、投信などの金融商品との違い。
家電の例として電子レンジの事例を挙げるが、一つ一つの電子レンジのコストを公開しているわけではない。このように、コストは事業コスト全体を見ていくのはどうでしょうか?
保険会社の利益については、付加保険料で儲けているのはない。

山崎さん
インプットがお金でアウトプットもお金なので、シンプルな手数料で比較できるはずで、そこは突っ込んでほしい。

森さん
商品一つで比較するのではなく、売り方を含めて比較してほしい。
保険が変わっているのは、一物二価ではないため、販売方法など会社のお客様への向き合い方の設計が大事。

田村さん
もう一つの側面として、販売側で売っている人のフィデューシャリー・デューティーもできていなくて、何も知らずに売っている場合がある。

岩城さん
自分の生計を立てるために、お客様に向かない保険を売っている場合が多い。

山崎さん
相談料は相談料として取ればよい。

今井さん
保険は歴史が古い。税制面でいうと寡婦のために生命保険料控除として残っている。
そのため、国は数千億失っているが、国全体としてはとても大きい。分配の機能を総合的に考える必要があり、保険を使っている人だけの話ではないことを、国民の方々は意識してほしい。。

岩城さん
なぜ外貨建て保険が売れているのか?横尾さん?

横尾さん
自分は買いにくい。


今井さん
積立NISAは、預金から投資にお金を仕向けたい。お金を増やす、お金に変えていくことにより家計、金融資産が増えるようにしたい。
ところが、巷に出てみると、入り口で保険に流れている状況多くて困惑している。
NISAのセミナーが外貨建て保険を紹介している場合があって驚いている。

岩城さん
貯蓄ができない原因が、保険の割合が多いことによるのも一因。

斉藤さん
お客様の保険の支払額は、月4000円位くらいであり、それほど多いわけではない。
ただ、貯蓄性は根が深い。また、他の保険会社では関係職員の人数が多い。
いい商品ほどは人をかけると成り立たない商品となっている。同業他社の保険料が高いのは人が多いため。サプライサイドを壊す必要がある。デマンドサイドの改革ではない。デマンドサイドでは、消費者は見極めていいものを買ってほしい。

森さん
ただ、なかなか大きくならないのも現実である。

今井さん
スマホの技術、ネットリテラシーと金融リテラシーの格差が大きくなる。
対面販売との差である。

斉藤さん
属人性を廃止して、ネットの属性に追随してレコメンドするような仕組みを用いている。ECでは当然の販売方法である。

森さん
やはり金融リテラシーの低さは大きな問題である。

今井さん
ネット販売によって、低い金融リテラシーはカバーできるのか?

斉藤さん
技術でカバーできるところもあるが、カバーできない所も多い。
金融機関側でできないことも多々ある。

森さん
本当に役に立つ保険は、実際の支払い時にも役に立つことが重要。売るときだけを気にしていてはだめだと思う。販売時のサービスも重要。

■最後に、「正しい資産形成」について、講師の方々の纏め

田村さん
公的年金をフルに使ってほしい。その上で原資をつくっていってほしい。
公的年金はそれなりに手厚いので、ギャグですが、運用よりまずは一生働いてくれる女性を見つけてほしい。笑。

山崎さん
お金については合理的に割り切る考え方が大事。人間から買うと幸せになれない。
資産形成は、年令によっては変化することはない。資産の金額とリスクを自分で考える必要がある。
自分で本を読んで考えてほしい。さらに、マーケットリスクと人間のリスクも考えてほしい。誰が購買の決定者であるかきちんと考えること。売り手側の論理で買ってはいけない。

今井さん
資産形成でいちばん大事なのは「関心をもつこと」。積立NISA等もっともっと勉強して知ってほしい。
資産形成が広がることが重要。仕組みは手段でしかない。金融庁としては、いろいろなところでセミナーも実施しており、これからも各職場で普及させていきたい。

横尾さん
ライフプランから考えるべき。
また、やってみないと分からことも多いので、小さいお金からやってみて経験を積んでほしい。若いうちから経験してほしい。

斉藤さん
元気で働き続けること、勉強し続けること。自分で判断をすること。
貯蓄と保険の組み合わせは大事なので、自分自身でライフプランニングして考えてほしい。

森さん
時間をうまく使うことが重要。
若い世代が20,30から始めようとすると資金が足りない。バランスが重要。

■質問タイム

質問
①積立NISAを楽天証券で積み立てているが、金額がなぜ12の倍数ではないのか?

今井さん
最初は60万円としていた。当初、金額が大きい買ったので、40万円になってしまった。

②ネット生命に入っているが、パスワードを忘れてしまった。
 証券だと日々確認する機会があるが、保険だとなかなか見る機会がない。
 入った保険が放置されやすいのでは?死亡したとの受取人の家族にも認識しづらい。

斉藤さん
亡くなったあとの資産は大きな問題なため、最後は紙が必要かもしれない。

森さん
頻繁にアクセスしないものなので大変だが、契約者向けのアプリで対応している。その中で家族共有もできるようになっている。

ワタクシゴトですが、2018年5月に本を出版しました。
株は「ゲリラ豪雨」で買い、「平均気温」で儲ける!
amzn.to/2G1VtGw 
ビジネス社さんより出していただきました。



この記事のまとめ:
  • 「保険」という商品が幅広く難しいテーマ
  • 6人6様の意見が出て、保険商品設計の難しさを感じた
  • 今後も、このようなオープンな議論が進むと、フェアな商品が増えていくのではと感じた
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