ラベル

米国株 (341) バリュー投資 (288) ファンダメンタルズ投資 (268) 成長株投資 (229) 中国株 (212) インドネシア株 (207) 高配当投資 (167) 資本家 (152) 財務諸表を読もう (151) 不労所得を得る (146) アルゼンチン株式 (131) 個別銘柄分析 (131) マレーシア株 (127) バブル・暴落 (125) 労働者 (123) 配当を得る (116) テクニカル投資 (115) 組入銘柄 (99) 会計 (96) 書籍 (95) 経営 (91) 節約術 (87) 積立投資 (74) 街角経済 (71) 定点観測 (69) ロシア株 (65) 家計簿 (48) 寄付 (24) ローン返済 (23) セクターと業種 (22) MELI (16) 名古屋 (16) グランパス (15) SHAK (14) インド株 (13) MO (12) V (12) ISRG (11) PNRA (10) DIS (9) NISA (9) NTES (9) アメーバ経営 (8) ABT (7) PG (7) 0867.HK(康哲薬業) (6) AEO (5) JNJ (5) LLY (5) MMM (5) SPY (5) WMT (5) アセットアロケーション (5) 稲盛和夫 (5) 1066.HK(山東威高集団医用高分子製品) (4) 2202.HK(万科企業) (4) 2328.HK(中国人民財産保険) (3) 6888.KL(AXIATA) (3) GSK (3) UNH (3) UNVR.JK (3) カルガモ親子投資法 (3) 出版 (3) 0388.HK(香港交易所) (2) 0857.HK(中国石油天然気) (2) 0991.HK(大唐国際発電) (2) 2628.HK(中国人寿保険) (2) 2883.HK(中海油田服務) (2) 900923.SS(上海百聯集団) (2) BBRI.JK (2) BRK-B (2) FTNT (2) INDF.JK (2) KLBF.JK (2) MCO (2) VOO (2) 0525.HK(広深鉄路) (1) 0576.HK(浙江高速道路) (1) 0837.HK(譚木匠) (1) 0956.HK(新天緑色能源) (1) 1398.HK(中国工商銀行) (1) 2039.HK(中国国際コンテナ) (1) 8664.KL(SP SETIA) (1) AXP (1) MA (1) MANU (1) TLKM.JK (1) TSLA (1)

2019年4月30日火曜日

「帳簿の世界史」 読了 --世界の歴史を複式簿記の観点から論じた異色の書。会計の大事さとそれを誤魔化そうとする世界史のせめぎ合いを明らかに!ヽ(^o^)丿

久しぶりに面白い本を読みました。帳簿の世界史。本当に読んで良かったと思った一冊です。
文庫本で400ページと読み切るのに骨が折れますが、一読の価値はあります。企業会計に興味がある方、世界史の変遷と簿記の関係に興味がある方は、是非是非読んでみましょう。

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■章立ては?

章立ては、下記のようになっています。ヨーロッパやアメリカの世界的な出来事が、背景として会計の大事さ、つまりその国の財政の見える化と密接につながっていることを、一つ一つ解説していきます。

序 章 ルイ一六世はなぜ断頭台へ送られたのか
第1章 帳簿はいかにして生まれたのか
第2章 イタリア商人の「富と罰」
第3章 新プラトン主義に敗れたメディチ家
第4章 「太陽の沈まぬ国」が沈むとき
第5章 オランダ黄金時代を作った複式簿記
第6章 ブルボン朝最盛期を築いた冷酷な会計顧問
第7章 英国首相ウォルポールの裏金工作
第8章 名門ウェッジウッドを生んだ帳簿分析
第9章 フランス絶対王政を丸裸にした財務長官
第10章 会計の力を駆使したアメリカ建国の父たち
第11章 鉄道が生んだ公認会計士
第12章 『クリスマス・キャロル』に描かれた会計の二面性
第13章 大恐慌とリーマン・ショックはなぜ防げなかったのか
終 章 経済破綻は世界の金融システムに組み込まれている

■大きなテーマ、複式簿記と粉飾決済

この書籍で一貫して書かれている根底のテーマは、複式簿記と粉飾決算。
国の財政のコントロールには、その見える化が必要であることを一貫して主張しています。
帳簿をつける→さらに公開して見える化する→財政規律を保つ。このプロセスが一つでも破綻すると、国が滅びていきます。滅びていく様を、その時々の王様と財務担当者の関係で解説していきます。

とりわけ、どの王朝や政権でも繰り返されているのが、しっかりと帳簿と付けることと、それを隠したくなるトップの存在です。このあたりが人間の弱さや汚さが表されています。歴史は繰り返されています。

また、皆でお金を出し合って、利益を分配する、投資という概念が確立されてからは、それによりバブルが発生し、出資者が損をするという現象も繰り返されています。
チューリップ・バブル、南海バブルなど数世紀前から繰り返されています。今も変わっていませんね。

■私の好きな人、コルベール

第6章のブルボン朝の財政担当として出てくるのが、コルベール。
私は詳しくコルベールのことは知りませんでしたが、非常に興味を持った人でした。ブルボン朝が財政的に危ういときに登場し、見える化することにより健全な運営を取り戻した物語です。時間があるときに、コルベールのことを調べようと思っています。

コルベールの力によって一国の王が助けれる話ですが、残念なのはコルベールの死後は財政崩壊してしまったことでしょうか。上述のとおり、会計はそれを見せたくない人の力が強いため、制度化して縛らないと維持することが難しいことを学べます。

現在は、会計基準がしっかりしていますが、それでも不正をしようとする人が後を絶ちません。制度面の確立、倫理面の確立、両面が大事な領域なんですね。

■最後に

財務及びその基礎となる帳簿をつけることの大事さを学ぶことができる本書ですが、もちろん実務も大事です。
現在の企業においても実務が主となりますが、それを数字で表していくことが大事です。サラリーマンの私達ですが、それでもこの両輪を理解して仕事を進めていきたいですね。ヽ(^o^)丿

ワタクシゴトですが、2018年5月に本を出版しました。
株は「ゲリラ豪雨」で買い、「平均気温」で儲ける!
amzn.to/2G1VtGw 
ビジネス社さんより出していただきました。


この記事のまとめ:
  • 久々に読んで良かったと思う良書
  • 欧米の複式簿記の発展とそれを阻害する要因を、世界史視点で
  • 財政を数字で明らかにする人と誤魔化そうとする人の戦いの歴史
関連記事:

2019年4月27日土曜日

街角経済43 Jヴィレッジ復活と視察 --全12面のサッカーコートを有するナショナルトレーニングセンターがついに復活。ヽ(^o^)丿

2019年4月20日にJヴィレッジが再開されましたが、その1ヶ月ほど前に視察に行ってきました。官民塾という経営塾に参加していたのですが、その塾生対象に、福島の視察として、Jヴィレッジ、福島第一原発の見学ツアーでした。
再開の様子はこちら↓。
http://j-village-fes.com/

原発事故後は、駐車場や宿泊施設になっていたナショナルトレーニングセンターがついに復活しました。

福島第一原発の話は次回に。

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この日は、同時に、Jヴィレッジ駅も臨時駅として、オープンとなりました。

■視察の内容

Jヴィレッジの取締役さんに案内され、施設を見学しました。

建物内にある「蹴球神社」

立派な屋内プールもあります。

2018年9月8日にオープンとなった新しい全天候型練習場。ラグビーもできる大きさ、天井の高さになっているとのことです。
ちょうど玉がありましたので、蹴らせて頂きました。笑。
取締役さん、お相手いただきありがとうございました。

1日宿泊をしました。


こちらはスタジアム。
2019年2月24日には、このスタジアムで「福島ユナイテッドFC」と「いわきFC」の、福島ダービーマッチが行われ、大盛り上がりだったとのこと。
試合は、下のカテゴリにいるいわきFCが圧倒して勝ってしまったようです。

建物前景。

帰りは広野駅から。

広大な土地に12面ものサッカー場がある本格的な施設でした。
もっともっと利用度が増えていくと良いですね。

ワタクシゴトですが、2018年5月に本を出版しました。
株は「ゲリラ豪雨」で買い、「平均気温」で儲ける!
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この記事のまとめ:
  • 2019年4月20日にJヴィレッジが再開
  • 原発事故後は、駐車場や宿泊施設になっていたナショナルトレーニングセンターがついに復活
  • 同時に、Jヴィレッジ駅もオープンしました。
関連記事:

2019年4月23日火曜日

街角経済42 S&P主催 日本ETFカンファレンスに参加してきた --利用者サイドから見たETFの現状とその課題を聞いてきた

少し古い話になりますが、2019年4月2日に、S&P ダウ・ジョーンズ・インデックス主催の「第11回 ETF コンファレンス」に参加してきました。

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私が参加したのは、1日目の第2部、夕方頃の部でした。
モデレーターは、(株)マネネ代表取締役社長の森永康平さん。パネリストとして、(株)オフィス・リベルタス代表取締役の大江英樹さん、コモンズ投信(株)代表取締役社長の伊井哲朗さんが登壇されました。
テーマは、「不透明な市場環境下で個人投資家がポートフォリオをいかに構築するか:アクティブ、パッシブそれぞれの観点から」というもの。

全体で50分の話でしたので、ちょっと時間が短いかなという感じでした。

森永さんがうまくファシリテートしながら、大江さん、伊井さんの話を引き出していました。
お二人の役割として、大江さんが個人投資家目線の現在の市場環境、伊井さんが投資信託運用者の立場での市場環境を語っていました。

タイトルが不透明な市場、アクティブ投資とパッシブ投資という内容でしたので、忠実に話が展開していきました。
特に後半のアクティブ投資とパッシブ投資は面白いものでした。現在はインデックス投資などのパッシブ投資場やりですが、両者とも全員がそれをやってしまうと優位性がなくなる。アクティブ投資も必要という観点でした。

私も現在のインデックス投資の進め方に疑問を持っていますので、とても共感できるセミナーとなりました。

ワタクシゴトですが、2018年5月に本を出版しました。
株は「ゲリラ豪雨」で買い、「平均気温」で儲ける!
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この記事のまとめ:
  • S&P主催 日本ETFカンファレンスに参加
  • テーマは、「不透明な市場環境下で個人投資家がポートフォリオをいかに構築するか:アクティブ、パッシブそれぞれの観点から」
  • アクティブ投資とパッシブ投資の話題は面白かった
関連記事:

2019年4月16日火曜日

積立投資 2019年3月 --米国市場がさらにさらに上昇。かなり高くなってきたため、今月の積立額は55,818円となっています。(TдT)

2019年3月の積立投資です。米国市場はさらなる上昇をしてしまいましたので、過去1年の正規分布に対して、現在の株価はかなり右に寄っています。高いですね。

そのため今月の積立額は、55,818円。上側確率は、22%くらいとなっています。
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今月の投資額は55,818円。前月が72,275円でしたので、更に投資額が少なくなってしまいました。

平均100,000円、最低0円、最大200,000円の条件下では、44,773円となります。

この手法は、自著の、
株は「ゲリラ豪雨」で買い、「平均気温」で儲ける!
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でも取り上げています。詳細はそちらで。


ちなみにこの方法は、当ブログで進めている価値に対する価格の安さで投資をしていくアプローチではなく、どちらかと言うとチャートを元にしたテクニカル投資のようなものです。手法は、過去1年のデータから正規分布の確率密度関数を想定して、その重みを付けて投資金額を自動決定するものです。
手法に関する過去記事はこちら↓
積立投資向けの毎月投資額自動確定の仕組みを作ってみた --確率密度関数の上側確率の重みで金額を決めるツールです

この記事のまとめ:
  • さらに株価が上昇
  • 購入金額は10万円より少なくなりました
  • 地道な積立投資に戻ります
関連記事:

2019年4月12日金曜日

街角経済41 おてらおやつクラブに参加してきた --お供え物を共有する素敵な取り組み。集まったお供え物を梱包するワークショップで寄付を体験。ヽ(^o^)丿

2019年4月5日に、「おてらおやつクラブ」のイベント・ワークショップに出席してきました。
https://osonaews.peatix.com/?lang=ja
https://otera-oyatsu.club/2019/03/marunouchi/

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おてらおやつクラブは、全国のお寺に納められた「お供え物」が余ったりすることが多いため、一度収集した上で、全国の恵まれない子に配るという取り組みです。
今回は、そのお供え物を詰める作業を実体験するワークショップで、約20名の方々が参加していました。

おてらおやつクラブは、2018年度のグッドデザイン大賞を受賞していて、期間限定で丸の内のスペースを使い、阿弥陀様を運んで、丸の内別院を立ち上げています。

事務所スペースの中はこんな感じで、真ん中に畳があって、2方は角に面しています。外からのぞくことも可能。

今回は、お坊さんで前には博報堂でも働いていた福井良應さんがご説明していただけました。
その中の話題をピックアップしますと、
  • 貧困=貧乏+「孤立」であり、他人に相談できない環境が大きい
  • 子どもの貧困は、1/7もいる
  • 負の連鎖で、自己肯定感がない
  • 母子家庭の平均年収は、133万円で、父子家庭の半分
  • 社会的弱者は強い自己責任が故に、助けてと言えない風潮がある
  • 親も貧困を隠してしまう
  • 「おてら」「おやつ」「クラブ」は、仏法僧の考え方から命名されている
  • おそなえ→おさがり→おすそわけを実現している
考え方のレクチャをうけた後、本日の作業内容が説明されました。
箱に、お供え物のお菓子を詰めてメッセージを送ります。受け取るお相手の子供をイメージして詰めます。

こんな感じで大きな箱に満載して送ります。

今回の作業はそれほど難しくない作業で簡単なものでした。が、心をこめて、相手のことをイメージすることで、寄付を通じて世の中に貢献できる気がします。

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株は「ゲリラ豪雨」で買い、「平均気温」で儲ける!
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この記事のまとめ:
  • 2018年度グッドデザイン大賞を受賞した、「おてらおやつクラブ」のワークショップに参加
  • お供え物をシェアする取り組みで、お菓子などのお供え物を心をこめて詰める作業を実践
  • 将来は、寄付に関する事業を立ち上げたい!
関連記事:

2019年4月10日水曜日

定点観測 2019年3月 --株価は高い水準を維持。さらに上昇する感じです。各国市場も+1σの高いところになってきました。(TдT)

3月末の指数は、各国ともさらなる上昇。過去1年の正規分布から、+1σに近くなってきています。

■S&P500
S&P500。
米国株は、過去1年の正規分布では+1σに近づいています。かなり高い水準ですね。

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■ジャカルタ総合指数

ジャカルタは高値維持。+1σをここ数ヶ月超えています。こういう時は様子見ですね。

■日経225

日経225。
東京のみ低い状況です。ここのみ-1σと下限に近いです。良い会社があったら買いに行くのも良いでしょう。ヽ(^o^)丿

■香港、ハンセン指数

香港市場は株価上昇。やや高い状況ですね。

なお、今回のグラフ及び作成手法は、ブログ記事「定点観測 2017年7月 --過去1年移動平均と標準偏差からみた株式市場の買い場」に依っています。

ワタクシゴトですが、2018年5月に本を出版しました。
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この記事のまとめ:
  • 2月は、12月の暴落からさらに戻しました
  • インドネシア市場は高値を維持しています
  • 日本株は出遅れています
関連記事:

2019年4月7日日曜日

街角経済40 「寄付をしてみよう、と思ったら読む本」出版記念イベント --渋澤健さん鵜尾雅隆さんの「寄付文化」に関するトークショー。日本に新たな寄付の風を起こせるか!ヽ(^o^)丿

2019年4月4日、出版記念イベントに出てきました。
出版記念イベント@東京 渋谷
もうひとつの大切なお金の使い方!?『寄付をしてみよう、と思ったら読む本』
4月4日(木) 19:00〜20:30 (受付開始時間 18:30)
https://www.commons30.jp/seminars/detail/794

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今回のイベントでは、出版のタイミングでほんの紹介という形でテーマが設定されていますが、寄付という行為について幅広く話題提供されました。
寄付を投資信託を通じて実践されている渋澤健さん、寄付をファンドレイジングという視点から実践されている鵜尾雅隆さんのお二人から、リアルなお話を聞けました。

早く着いてしまいましたので、目の前の席と相成りました。
総勢は10名ほどのこじんまりした会でした。

進行役は、コモンズ投信の馬越さんです。
さあ、スタート。

はじめは自己紹介から。

澁澤
コモンズ投信は、日本に長期投資を根づかせたい。
寄付は、長期投資そのものである。寄付は自分自身には戻ってこないが、将来の世の中に出資をしている。
新しい世の中のお金の流れを作りたい。

鵜尾
ファンドレイジング協会は、寄付で世の中を変えることをしたい。税金だけでは難しい。
寄付の受け手側もしっかりさせたいという想いから、ファンドレイザーに関する仕事を立ち上げた。
ファンドレイザーという職業は、米国では30位に入るくらいの職業である。
寄付というのは、「喜捨」とは違う。未来に投資をすること。このところ、投資的な寄付が流行ってきているので、この流れを大事にしたい。
未来を選択する寄付を実現したい。

馬越(司会)
いま世の中では、学びを求められている。
そのような中で、なぜこの本を出版することになったのか?

澁澤
お金の稼ぎ方はたくさんあるが、お金の使い方の本はあまりない。
長期投資の本を出したときに、寄付のことも考えるようになった。

鵜尾
寄付者の方に向き合う本がなかったため。
お金を稼げば幸せなのか?それだけではないはず、投資と寄付の関係を明らかにしたい。

澁澤
幸せ度調査で、日本は相対的に低い。「寄付をしましたか」、という項目で90位台にとどまってしまっている。
日本に寄付文化を作りたい理由である。

鵜尾
寄付文化ができている状況というのは、誰かを応援している状況である。
寄付は、幸せ感の効用が高い。ここが大事なところである。ステーキを1万円分食べても明後日には忘れてしまうが、寄付はずっと心の中に幸せが残り続ける。
また、寄付を公言することが良い雰囲気にもなってきた。自分らしく社会貢献がやりやすくなってきた。

馬越(司会)
スポーツ選手でも、公言する人も多くなってきたように感じます。
では、そもそもなぜ寄付が必要か?

澁澤
利他という考え方がある。ある会社の方と面会したときに、その会社の理念が、まさしく利他であった。人類が社会を作れたのは、利他があったから。
利他には、「時間軸」「未来軸」がある。先を見据えて、持続的に投資をすることが重要。
あと、「自由」という観点も重要である。寄付先など、自分がやりたいことを自由に実現できる、自分のお金を自由に使う観点が重要である。

鵜尾
利己と利他は、時間軸を合わせるとセットになる。
人間そもそもどうして幸せになるのか。
4つ大事な要素がある。①やりたいことをやる、②つながりで感謝する、される、③なるようにる、④ありのままで良い
とくに、②③④の雰囲気感が重要である。
日本は高度成長していて、弱者を養っていけた。
これからはなかなか、高度成長はしないため、弱者は多くなる。お金の奪い合いは良くない。寄付が重要。
寄付は思いが入るために、パワーが違う。お金の単位以上の力を秘めている。
寄付受益者もやる気が出る。変化が出やすい。

澁澤
時間軸の考え方、そこが長期投資そのものである。
現在、日本には現預金が960兆円もある。1万円札で積み上げると1兆円は10kmにもなる。その960倍、9600kmもの高さになってしまうほどの現預金があって、投資されていないため、お金が死んでしまっている。

馬越(司会)
次に教育の話です。子供は現金をもらうと、貯金しだします。もう少し、貯金→投資の考え方も教育したい。

鵜尾
お金の教育が良くない。進んでいない。
お金で自分がどう幸せになるかが重要な観点。

馬越(司会)
4つのお金の使い方がある。
①使う、②貯める、③投資、④寄付。
寄付先、投資先を自分の考えで決めていくことで、社会に主体的に関わることに繋がり、自分自身の理由をもつことで、さらに長期的な思いにもなる。

澁澤
馬越さんの言うように、主体性が非常に大事である。
英語でも、自分のことは、meのことになるが、それを続けることで、mがひっくり返って、w。weになる。

鵜尾
me-we感は良い。
共感力が重要である。お金の活かし方の教育が重要。
先日出版された、村上さんの本にも最後は寄付のことが書いてある。

馬越(司会)
村上さんも、お金の循環性を重要視していた。
子どもたちの中ではまだ、お金持ちのイメージは悪い人という感じなってしまっている。

澁澤
これまではお金持ちのロールモデルがなかった。

鵜尾
ちなみに、米国の財団の半分がファミリー財団である。ほとんどが1億円もないくらいの規模の財団である。
日本も楽しい感じの財団を作って欲しい。
今でも一部の日本のファミリー財団をフォローしているが、とても楽しそうにやっている。

澁澤
日本には、米国のようなコミニティー財団がない。
マンション経営的に財団を作って、一部を寄付に回していくような文化を作っていきたい。
まずは、ストック作りから始めてもらいたい。

馬越(司会)
お金が溜まったらやろうという人が多い。そしてお金では絶対失敗したくないという考えがある。
ただ何事も失敗しないということはないから、早くから慣れることは必要ではないか。大人になってから、いきなりお金とのつきあいが始まると大きな失敗になってしまうことも。特に定年後など大きなお金を抱えてから考えるのは危険かも。

鵜尾
寄付教育は、自分の価値観でよい。達成感を得たい。
現状では、寄付教育が変である。ボランティア教育も変である。小学校でも寄付というとお金を集める話から始まってしまっている。逆になっている。

澁澤
これまでは正しい答えを出す教育だった。正しい答えがあるものは、AIが代替してしまう世の中にもなっていく。
今後は、答えのないことがあることを教育して行く必要を感じる。そうすると、正しい問題設定が大事。考える事が必要。
問うことを学ぶ。学問と教育の違い。育てることが大事。想像力、飛躍することが大事。

こんな話題提供が約1時間に渡ってされました。
お二人の巧妙なお話がとても楽しかったのと、馬越さんのうまい仕切が印象的でした。

最後にいくつかの質疑応答が。

一人目の質問者
寄付をして怒られたことがある。
募金活動が怪しい人がいるのは如何でしょうか?

鵜尾
街頭募金は相手がわからないことがあるので、気をつけて。
ただ、やり方は自由。
日本ではオープンな墓所で寄付体験を話している機会が少ない。

二人目の質問者
寄付を集める側で、信用されないところもある。世の中の理解が少ない。警察など。
法整備はどう進みそうですか?

鵜尾
イギリスのチェックの仕組みも、民間が行っている。チェックマークグループ。

馬越(司会)
逆に質問ですが、街頭募金という手段を何故使っているのですか?

質問者
人が集まるところがやはりやりやすい。伝わりやすい機会になっている。

澁澤
子供が並んでいる募金は、やや引いてしまう。街頭募金以外の方法もあるので。

鵜尾
確かに共同募金は認知に役立っている、という側面はある。

馬越(司会)
寄付先選びの正解はないと思うが、どのように寄付先を選べばよいのか。

澁澤
直感かな。

3人目の質問者

日本人がお金で損をしたくない、となったのは?損得信仰があまりにも強いからなのでは。

澁澤
時間軸においては、その時々の損得ではないはず。長い目で見てほしい。
人生では最後は死ぬ。そう考えると結果的に損得という概念より、その途中のパスが大事。そういう意味では、すべての経験に損はないはず。気楽にやっていきましょう。

鵜尾
人間は得をしたいと考えるが、そもそもなにを持って得となるのか?
自分のパラダイム変換が大事。寄付でほのかに幸せを感じられるのかどうかが重要になってくる。

最後にヒトコト
澁澤
未来を信じる力を持とう。足し算が掛け算になる。

鵜尾
寄付は、「信じて」「託す」行為
日本社会の変え方としては、議論するべき、理念型社会にするべき。
日本は実体験社会。それを体験すると一気に雰囲気が変わる。
未来の変化を考えよう。

ワタクシゴトですが、2018年5月に本を出版しました。
株は「ゲリラ豪雨」で買い、「平均気温」で儲ける!
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ビジネス社さんより出していただきました。


この記事のまとめ:
  • 渋澤健さん鵜尾雅隆さんの、出版記念イベントに参加
  • 寄付の意義についてのトークショーで勉強になった
  • これから日本の将来に於いて、寄付文化の重要性を認識
関連記事:

2019年4月2日火曜日

組入銘柄 2019年3月 --米国の金融引き締めが遠ざかって、株価が更に上昇しました。資産ボリュームもかなり大きくなってきています。

2019年3月の組入銘柄です。
株価は更に上昇して、我が家の金融資産も大きくなってきました。
組入銘柄の第1位の万科企業はさらなる株価上昇で、マイポートフォリオの中でもボリュームが大きくなってきました。10年以上前に購入したときから、すでに株価が30倍近くになっています。
また、買い増しを進めているインテュイティヴ・サージカルの割合も大きくなってきました。

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今月は、
を購入しました。全体的に値が上がってしまったので、下がったときに買ってみたという感じです。

配当は、
が振り込まれました。

ワタクシゴトですが、2018年5月に本を出版しました。
株は「ゲリラ豪雨」で買い、「平均気温」で儲ける!
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この記事のまとめ:
  • 米国市場がさらに株価上昇し、資産も大きくなってきた
  • 新たに成長株の2めいがらをこうny
関連記事: